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  1. 神石高原町議会 2020-06-16
    06月16日-02号


    取得元: 神石高原町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-01
    令和 2年第 5回 6月定例会      令和2年第5回神石高原町議会定例議会会議録(第2号)1. 招集年月日 令和2年6月16日1. 招集の場所 神石高原町議会議場1. 開   議 6月16日 午前10時00分宣告(第2日)1. 応招 議員  1番 小 川 善 久         2番 林   憲 志          3番 赤 木 俊 二         4番 横 山 素 子          5番 横 尾 正 文         6番 橋 本 輝 久          7番 久保田 龍 泉         8番 小 川 清 治          9番 木野山 孝 志        10番 藤 田 晃 己         11番 寄 定 秀 幸        12番 松 本 彰 夫1. 不応招議員  な   し1. 出席 議員  応招議員に同じ1. 欠席 議員  な   し1. 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長      入 江 嘉 則     副町長     森 重 純 也   教育長     馬屋原 健 治     会計管理者   瀬 尾 明 彦   総務課長    瀬 尾 浩 康     政策企画課長  岡 崎   謙   まちづくり推進課長           住民課長    谷 本 千 代           矢 川 利 幸   保健福祉課長  松 井 和 寛     子育て応援課長 赤 木 まゆみ   環境衛生課長  松 本 真 典     産業課長    豊 田 達 哉   建設課長    高 石 徹 朗     教育課長    砂 田 香代子1. 本会議に職務のため出席した者の職氏名   事務局長    国 重 修 示     書記      吉 原 敬 之1. 議事日程   内容は別紙日程書のとおり            午前10時00分 開議 ○議長(松本) 皆さん,おはようございます。 ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達しておりますので,これより令和2年第5回神石高原町議会定例会を再開します。 直ちに本日の会議を開きます。(説明員を報告) 本日の議事日程は,お手元に配付したとおりであります。            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(松本) 日程第1,昨日に引き続き一般質問を行います。 ◆3番(赤木) おはようございます。 それでは,早速ですが,一般質問に入らさせていただきます。 今回私は,定住促進という内容と,それから奨学金に関しての質問をさせていただきます。 これは,今コロナが非常に問題になっておりまして,一応ピークは過ぎたもののまだ予断を許さないと,広島県は感染者が今現在はゼロではありますけれども,東京や日本国内ではちょっとずつ感染者が続いているというふうな状態の中でございます。こういう中,あえて定住促進と,そして高校の奨学金という内容について話させていただきますけれども,これは決して今このコロナに対して無視をしているとか,コロナ対策より大事なものがあるとかそういったことではなくて,当然コロナもやっていかなきゃいけない,コロナ対策は町民の生命,財産,健康,これを守るために非常に大事な内容でございます。それと同時に,今回私が質問するのは,そういうコロナも大事,今のことも大事だけれども,将来の例えば高原町の持続可能な町を目指す中で,そういう町内の活性化というか,持続可能な町を目指す上で大事なことであるというふうに考えてのことでございます。当然今のことも考えなきゃいけないし,将来のことも考えていかなきゃいけないというふうに思いましてこの内容を質問させていただきたいと思います。 それでは,早速質問に入らさせていただきます。 新型コロナウイルスの影響があって,田舎に対する関心が高まっているという報道が聞こえております。いろいろな調査がありますけれども,内閣府の世論調査によると,都市住民農山漁村への定住願望はあるというものが平成26年度で31.6%ですが,その前の平成17年度では20.6%というふうになっておりました。こういう傾向を見ると,やや増加傾向にあるという内容が見てとれると思います。こういう現状に対して町としてはどう考えるかということをお伺いしたいのと,また町を応援するということで,高原町に関心のある,あるいは関心のある方を対象とした縁応援隊を設立するという話がございました。これは応援だけでなく,定住も見据えてのものであるというふうな理解をしているんですけれども,今後展開のめどは立っているのかどうか,この内容についてまずは質問させていただきたいと思います。 ◎町長(入江) おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。 赤木議員のご質問にお答えいたします。 定住促進に関するご質問です。 新型コロナウイルス感染症の関係で田舎への関心が高まっている,また縁応援隊の展開についてのご質問ですけれども,今回のコロナ禍は,阪神・淡路大震災東日本大震災のように社会的価値観を大きく変化させるほどの大災害ではないかというふうに思っております。その中で,都市部が抱える構造的な問題,特に密集ということになると思いますけれども,そういったことに不安を感じている方が非常に多く,地方への見方に変化が出てきたのではないかというふうに思っております。この大きな潮流としての田園回帰,田園を懐かしみ,田舎に親しみを感じている多くの国民に少しでも本町に関心を持ってもらいたい,そういった意味で始めたのが縁応援隊でございます。この取り組みは始まったばかりですが,現在は町友会郡友会と連携しながら会員の募集を行っているところでございます。 本町に本籍を置いていただいている方々は2万2,000人弱おられます。総合戦略でいう目標にこの数値を据えて,町民の皆様一人一人にお声がけいただき,会員を増やしてまいりたいと,そして本町に住む町民の方々とゆかりを持つ方々と一緒になって,この神石高原町を住んでよかったと思っていただける町に育ててまいりたいと考えております。 以上です。 ◆3番(赤木) 報道とかに対して,見方に変化が出てきたのではないかというふうに考えていらっしゃるということでございましたが,これは変化がどんどん出続けているというふうな考え方ではないかと思います。 この質問では,私は実はどう考えるかというふうにしたんですけれども,実際のところさらに大事になのはどう動くかというところではないかと思っております。昨日,同僚議員の発言にもございましたけれども,お試しオフィスの活用とかそういうのは今だからこそ必要ではというふうに考えております。昨年は何件か利用があったけれども,本年は問い合わせもないというふうなことですけれども,昨年はどうやったら問い合わせがあって,今回はどういうふうな方式を行ったのかというのをお伺いしたいと思います。 ◎政策企画課長(岡崎) 赤木議員のお試しオフィスの状況であります。 昨年の利用状況,これは油木の開発センターオフィスを設けておりますけれども,14社で34名の方にご利用いただいております。そのサテライトオフィスを活用いただいて本町に昨年進出をしていただいた企業さんは2社あります。 どういうふうにこれをPRしたのかということでありますけれども,これは広島県の中で6市町が一緒に展開をしておる事業でありますけれども,都市圏の企業さんにお声がけしてマッチングイベントというイベントを年3回実施しておりまして,本町は2回参加をさせていただいたんですが,そこでお声がけさせていただいた企業さんに積極的にそこでは面談をしますけれども,イベントが終わった後に個別にリモートで詳細にわたっての協議をさせていただいた上で昨年14社に本町のお試しオフィスを利用いただいた。 今年は,今だからするべきというふうに議員も言われましたけれども,コロナの状況で都市圏イベントが見送りになっております,現在。本年度どういうふうにしていくかということを今広島県とも協議しておりますけれども,コロナの状況が改善すれば同じように首都圏の会場でマッチングイベントを開催して,同じような取り組みをしていければというふうに考えております。 ◆3番(赤木) 今コロナの影響で,各企業がテレワークなどを通じて活発にそういう新しい生活にシフトしているという現状がございます。そういう中でこういうシステムを活用できないかと。例えば,これも報道の内容では,各自治体が独自で募集して,ネットで,さっき申し上げたテレワークで面談をして募集しているというふうな事例もございます。ですので,ここはイベントを待つのではなく,あくまでも主体的に,例えば昨年の企業様がいらっしゃったと,関心を持っていただいた方がいらっしゃるというのであれば,そういうところにもう一度,コロナの影響でこういう事態ですけれども,うちとしてはこういうふうにしています,高原町としてはまだ感染者も発生していませんし,3密はほとんどありませんというふうなアピールができるのではないかというふうに考えます。そこら辺はどんなふうにお考えでしょう。 ◎政策企画課長(岡崎) このマッチングイベント,一つの事業として取り組んでおりましたのでその事業の内容を説明させていただきましたけれども,議員言われるように,昨年来,非常に多くの会社と懇談をしてまいりましたので,再度そのルートを使って町のPRをしていきたい。ただ,それ以外の企業さんには,お声がけをするための手法としては6市町が一緒になって全国にお声がけをするようなイベントも必要だろうというふうには思いますので,私ども地元でできることは地元でし,それから広くPRしていくような事業については6市町で一緒になってやっていくというような二段構えで今から進めてまいりたいというふうに考えます。 ◆3番(赤木) ぜひともこれをしっかり活用していただいて,定住に,もしくは企業誘致につなげていっていただきたいなというふうに,具体的に細かいところはなかなか私もこれがいいというのは言えません。ですので,そこら辺はお互いに切磋琢磨しながら,いい方向へ向けて,持続可能な町というのをつくるために頑張っていきたいなというふうに思っております。 それと,縁応援隊のことですけれども,住んでよかったと思える町に育ててまいりたいというこの思いはしっかりわかりました。しかし,先ほども申しましたように,考えは確かにわかりますけれども,どう動くか,これが大事でございます。縁応援隊は,昨年度ちょっと見ました。昨年の6月の議会でもそういうふうな発言がありますし,現在の状況はどうなっているんでしょうか。具体的な数字がわかれば教えていただきたいなと思います。 ◎政策企画課長(岡崎) 具体的な数字でありますけれども,具体的に取り組みを始めたのは本年度になってからでありまして,現在広島の町友会,それから福山の郡友会を中心にお声がけをさせていただいております。さらに,町の広報を使って,町民の皆さんにも,都市圏であったり,それから神石高原町以外に出ておられるというか,ご親族の方々にお声がけをしていただきたいというような広報の取り組みをさせていただいておりますが,現在のところ登録者は40名程度ということになっておりまして,まだまだ取り組みが足らないというのは我々も考えておりますので,さらに取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。 ◆3番(赤木) 取り組み始めて今40名程度ということでございました。この数字が多いのか,少ないのかというのはわかりませんけれども,ある程度実績を出しつつあるというふうに理解していきたいなと思います。いずれにしても,こういう定住促進につながってくることではあると思います。定住促進,若い人がいないと町内の新陳代謝がないということで,新陳代謝がないということはもう滅びるしかないというふうな現状であり,当然持続可能であるとは言いがたいというわけです。 私が思うに,町内の方々に対してもう少し協力をいただく必要があるんじゃないかというふうには考えております。町内の方々に訴えるにしても,今までの考え方としては,町に住んどってもしょうがないと,働くところもないし,ええことはないんやというふうな考え方がまだやっぱりある。これは間違いないことでございます。ただ一方で,若い人と一くくりにしてはまずいですけれども,いろんな考え方の中に,神石高原町はいいところだね,大事だよね,守っていかなきゃいけないねという声があるのも事実でございます。ですので,しっかりと町の魅力をアピールする,だから町外じゃなくて町内の人に向けて,高原町はいいところだ,自信を持っていいと言えるところだ,自慢ができる町だというアピールをするような方向が必要ではないかと思います。これは何か考えていたりするんでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 議員言われるように,町内の方に町の魅力を十分わかっていただくような取り組みが今までできていたかというと,不十分だった点があったんだろうというふうに考えております。ホームページを開設する,それから広報を流しておるので,十分町の考え方であったり,町の魅力が伝わっているんだろうなというふうに我々としては思っておった節があるんだろうというふうに思っております。 ただ,それが,十分に町内の魅力を町内の方にわかっていただけたというふうに,十分に魅力が伝わっておったというふうには思われていない節がありますので,そこを払拭するように,今,今年は組織を改革していただいて政策企画課の中に政策企画係という新しい係を設けていただきましたので,積極的に町内の皆さんに広報,PRをしていくということで今取り組みを進めております。どれだけ変わったかということは十分定量的にはわかりませんけれども,できるだけ読みやすい広報であったり,読みやすいホームページであったり,それから告知放送に職員が努めてまいっておりますので,今から町は変わったなというふうに言われるように努力をしてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いします。 ◆3番(赤木) 確かに今非常に忙しい時期だと思います。当然のことながら,コロナに対して全力で取り組まないといけない。災害も残っている。これにも取り組まないといけない。さらには,町外へのアピールもしないといけない。さらに,町内へのアピールということで,執行部側あと職員さんに対しては大きな負担をかけていくというわけでございますけれども,先ほども申したように,今のことをしながらも将来のことも見ていかないといけない。そうしないと,この町に未来はない,そういうことを考えておりますので,ぜひともそこは頑張って少しずつでもやっていただきたい。 例えば,そういった町内のことをもっとケーブルテレビとかで流すとかしていただくような施策をとっていただければと思いますが,そのケーブルテレビなんかについてはどうお考えでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 令和2年度の予算でケーブルテレビを利用する回数を増やしていただきましたので,できるだけ町内の情報を町民にわかっていただくような取り組みをしてまいりたいというふうに考えております。 それから,先ほどどういうふうな取り組みをしているかということがありましたが,今回の広報の中に町内の企業さんの紹介を載せております。町内にはたくさんの企業があって,求人もたくさんあるんですけれども,町民の方が神石高原町の中には働くところがないよというような,そういうイメージをお持ちであるというところを払拭するために広報を使って企業さんの紹介を今回載せておりますので,これをシリーズとしていこうというふうに考えておりますので,そういったところからもできるだけ町内の皆さんに町内のことを知っていただくような工夫を重ねてまいろうというふうに思います。どうかよろしくお願いします。 ◆3番(赤木) 町内がよくないと,来ていただく魅力がないとこれは難しいですので,町内もやる,町外もやる,コロナもやる,それから災害復旧もやる。いろいろやらないといけない。大変ではありますが,頑張っていただきたいと,我々もできることは協力していきたいというふうに考えております。 続いて,高校奨学金制度に関しての質問をさせていただきます。 これは,まことに申しわけないんですが,舌足らずな書き方で,高校の奨学金ではなく,高校卒業者への奨学金ということでご理解をいただきたいと。恐らく理解していただいているというふうに思うんですけれども,以前に質問して前向きな回答をいただいたぶり奨学金,鹿児島県のほうで行われているこの制度の進捗はどういうふうになっているのか。これは単独の町で行うんじゃなくて,金融機関との連携がこれは必要で,具体的には金融機関の制度の中で当然採算が合わないと難しいということであったが,さまざまな方法を考えて,他市町の高校や行政との連携を模索するということも必要ではないかというふうに考えますが,見解はいかがでしょう。 ◎町長(入江) 高校奨学金制度の現状についてのご質問ですけれども,その前に先ほど定住促進の関係で,私が答弁するタイミングがなかったんですけれども,まさに定住促進をこれからしっかりやっていく。働き方もこれからどんどん変わっていきますから,リモートワークとかそういったものをしっかり活用できる社会になってくるんだというふうに思います。それは田舎にとっても逆にチャンスではないかというふうに思っていますから,議員が言われるようにそこもしっかりと取り組んでいきたいと思いますし,縁応援隊ですけれども,町内の方々に魅力を発信するということはもちろんそうなんです。でも,なかなか町内にずっと住んでいるとその魅力がわからないという部分があるので,縁応援隊の方は町外の方ですから,外から見るとわかりやすい。子どもさんでも,何もないなと思いつつも,外へ出ていくと,いや,神石はよかったねという話をよく聞きます。ですから,そういった外からの声をしっかり町内へも循環をさせて,神石ってやっぱりいいまちなんだなというような,そういった広め方もあるのかなと。そういったこともしっかり取り組んでいきたいなというふうに思っております。 それでは,ぶり奨学金の件ですけれども,まず奨学金の検討ですけれども,あまたある奨学金,たくさん奨学金がございます。例えば,学生支援機構,行政,大学,民間の育英会金融機関など。そういった中で,どういった特徴的な制度設計をするかということが,差別化をするというところが難しいのかなと思っています。給付型もできていますから,そういったことを意識しなきゃいけないなというふうに思っています。それと,町民の皆さんが関与できる,かかわっていける仕組みをどうつくっていくか,そういったところが課題ではないかなというふうに考えているところです。この制度設計については,現在担当課が今やっているところでございます。 次の他市町との連携ということですけれども,近隣でいえば福山市や府中市,庄原市でも独自の奨学金制度を持っています。ただし,本町が考える,町民が直接関与していける奨学金制度というものにはなっていないんです。ですから,他市町の施策を参考にすることは可能ですけれども,それを連携して同じ制度でやっていくというのは難しいのではないかなと現時点では考えております。 以上です。 ◆3番(赤木) 担当課が鋭意検討中ということでございました。 この中で大きな課題が二つあると思います。一つは,先ほど申されましたように,町内の皆さんがどうかかわっていくかということと,金融機関システムの問題です。町内の皆さんがかかわるというのは,そもそもこの奨学金の目的というものが,町内のみんなで支援して子どもたちを育てていこうという思いを持つ,そういう意識を持って育てていく。奨学金を受けるほうは,町内の皆さんが頑張ってくれたそのもので私は学校,もしくはそのスキルをアップしているということを理解して,町のために頑張っていきたいなというふうな機運を醸成するということが大事であるということだと思います。そもそも,この発端のぶり奨学金の地では,ブリ1匹につき幾らか──何円かは忘れましたけれども──を基金に入れて,それで奨学金をつくっていくというシステムでした。ですので,漁師さん方はブリ1匹が子どもたち奨学金になると,子どもたちはその奨学金をいただいて,ブリが売れて奨学金,俺たちが育っているんだなという意識がちょっとずつできているというところが肝だというふうに考えております。 具体的に,町内にはブリはいませんし,町内の特産の牛とかトマトといってもごく限られてくる,そんな内容でございます。でも,みんなで育てていくという,そういう意識が大事であるということですから,これはいろいろ関与していかなきゃいけないんですけれども,この仕組みっていうのは行政としては全く考えていないんでしょうか,鋭意検討中ということではございましたが。 ◎政策企画課長(岡崎) ぶり奨学金は長島町のことですけれども,本町でも考えている給付型の奨学金ですけれども,議員言われるように,町内の人が子どもたちを育てる,全員が一人の子どもというか,毎年40名から50名が今生まれていますけれども,その子どもたちを大きく育てていくんだというような考え方を持っていただくその仕組みをどういうふうにつくっていくか。それは,ふるさと納税は町外からの資金的な支援でありますので,町内の方にどういうふうに町の子どもたちを,自分の手ではなくて,自分が関与して子どもたちを育てていくかと,そういった意識の醸成をどういうふうな仕組みとして捉えていくかというのを今現在担当の政策企画課の中で検討中でありますので,議員が言われるように,町内の人が子どもたちを育てていくその仕組みを今鋭意検討中ということであります。 ◆3番(赤木) 鋭意検討中というところが,検討していらっしゃるというふうに思うんですけれども,これは例えばの話ですけれども,今現在の赤い羽根募金というのがございますよね。こういうふうなシステムというのもできるのではないかなと。当然のことながら,町民の方々に対して丁寧な説明とその必要性,これを訴えて理解していただかねばならないというふうに思いますけれども,その赤い羽根募金は物すごく長い歴史と伝統があって今に根づいているわけでございますが,そういうシステムを考えながらやっていくという考えもありじゃないかと思うんですが,どうでしょう。
    政策企画課長(岡崎) 現在,内容として考えておるのは,例えば一つ基金をつくって,その基金へ町民の人から誰でも浄財を積み立てていくというようなことがいいのか,それとも赤い羽根というような組織を使って全町民の方々が募金をするようなやり方がいいのか。ただ,全町民の方々にそういった町の思いを伝えていくにすると非常に時間がかかるというようなことがありますので,どういうふうな取り組みをするのが一番効果的で効率的で,そして町内の人に喜んでいただいて,子どもたちが,町民の方が僕を育ててきてくれているんだというような思いを共有できるような仕組みはどれが一番いいのかというようなことを今検討中でありますので,もうしばらくお待ちいただければというふうに思います。 ◆3番(赤木) 赤い羽根を利用するんじゃなくて赤い羽根のシステム的なものを利用するということでございますけれども,わかりました。ぜひともここら辺も早急に検討していただいて,頑張っていただきたいなと。コロナもやらないといけないし,災害復旧もしないといけないし,町外へのアピール,町内へのアピール,さらに奨学金制度を考えるというところで大変だとは思いますが,よろしくお願いしたいと思います。 それと,先ほども申しましたもう一つの課題の金融システムの話です。 私は,以前この金融システムについてお伺いしたところ,例えば高原町内だけで,油木高校だけで,もしくは町内にかかわる制度だけでやるのは採算が合わないのではないかと。例えば,そこらの銀行さんでそういうシステムをつくるだけで何千万円のお金がかかるというふうなことをお伺いしました。 そういう中で考えてみたのが,例えばここには近隣の市町というふうに書いてありますけれども,福山とか府中とか,同じように少子化の課題を抱えているわけでございますが,そこら辺は当初のこちらのぶり奨学金の意向にするのは恐らく難しいのであろうと思います。要するに,町民みんなで育てていくという考え方はそぐわないので,ここら辺はそういう銀行のシステムがあるのであれば,例えば近隣といっても広島県内の世羅であるとか安芸高田,北広島,そういう同じような境遇のところと連携をとって,同じようなことをしていけば銀行システムもつくりやすいのではないかというところで,行政としてそれは可能かどうかというふうな質問をさせていただきたいなという意図で質問させていただきましたが,それはどうでしょう。 ◎町長(入江) まさにそういうふうに,連携というと備後圏域レベルで考えてしまうんですけれども,県内でそういうふうに安芸太田とか合併5町という組織もありますから,そういうところと確かに連携すると,金融機関はありますから,そこそこに,可能なことも,できることもあるんじゃないかというふうに思います。それはまた提案をさせていただきたいと思います,そういった市町に。 このぶり奨学金を鋭意検討中ということですけれども,全く何もしていなかったわけではなくて,もちろん金融機関とも制度設計等々でずっと話をしてきました。その中で,給付型とかというのが制度で出てきましたので,じゃあ差別化していくのにどうするかということで,今制度自体がまだできていないという状況ですので,例えば寄附をしていただいた企業の情報をその奨学生に随時送るとか,そういうメリットを出していく,そういったことも考えていますから,今言われたような広域も含めてさらに検討していきたいと思います。 ◆3番(赤木) ぜひともこれを,計画の中にも入っておりますし,しっかりしたものにしていっていただきたいなというふうに考えまして,私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(松本) 以上で赤木議員一般質問を終了します。 ○議長(松本) ここで休憩とします。 再開は10時50分とします。(午前10時34分) ○議長(松本) 再開します。(午前10時50分) ◆9番(木野山) おはようございます。本日の2番バッターということで,よろしくお願いいたします。 このたびの新型コロナウイルス感染防止ということで,町長を筆頭に町幹部役員の皆様をはじめ,町職員の皆様には,この新型コロナウイルス感染予防対策に対する迅速でかつ確実な対応には敬意を表したいというふうに思います。大変ご苦労さまでございます。頭の下がる思いでおります。 私は,このたび2点について質問を用意させていただきました。一つは第三セクターの運営について,もう一つは教育委員会のほうに学習指導要領についてということで,よろしくお願いいたします。 まず,第三セクターの運営についてでございますが,令和元年度の運営状況,決算がこのたび発表になりまして,先般多少ご説明をいただきました。資料も頂戴いたしましたので,その中で少しご質問をさせていただきます。 まず,道の駅さんわ182ステーションですけども,この182ステーションは,3億円を超える投資によりましてフードコートの新設と店舗の新築リニューアルが実施されました。これはあくまでも農業所得の向上につながるように,売り上げの大幅増加を目指すものだというふうに思っております。平成30年2月からの造成工事,新築工事開始による8月仮店舗営業から令和元年11月のリニューアルオープンに至るまで,長期間にわたる工事期間における影響は多大なものがあっただろうというふうに思っております。新型コロナウイルス感染予防のため,3月に予定をされておりましたグランドオープンセレモニー,オープンイベントは中止となりましたが,その間,182ステーションの役員をはじめ,従業員一丸となった各種創意工夫による営業活動には敬意を表するところであります。決算期を迎えまして,令和元年度の決算状況はどうだったのか,所期の目的は達成できそうか,市場,フードコート,ローソン,百彩館,観光協会との連携など,現状と課題を,また課題があればその課題へ向けての今後の方策をお伺いいたします。 2番目に,株式会社神石高原農業公社は,売上収入は平成28年度より7千万円から8千万円で,多少の変動はありますけども,横ばい状況でございます。平成30年度は,税引き前27万円の黒字会計でございました。このたびの決算期を迎え,令和元年度の決算状況はいかがだったのか,現状と課題をお伺いいたします。特に,今年度から長年勤められました中間代表取締役をはじめ,ベテランの役員様がご勇退とお聞きをいたしました。新規に役員をお迎えになり,我が町の農業課題を踏まえ,今後の農業公社のあり方について基本的な考えをお伺いいたします。 3番目に,株式会社帝釈峡スコラは,平成30年度決算においては7月の西日本豪雨,12月からの帝釈の湯改築工事の影響により,大幅な売上減に見舞われました。今年度はそれが,帝釈の湯もできましたので,どうだったのか,今後の展開についてお伺いいたします。 以上,まず最初にそこから。コロナについてはその次にやらせてください。 ◎町長(入江) 木野山議員のご質問にお答えします。 第三セクターの運営についてでございます。 令和元年度の運営状況ですけれども,第三セクターは,公益性と収益性の二つの目的を持って設立された法人でございます。公益性を持つことからも,町が出資をしているところでございます。第三セクターといいましても,民間法人でありますので,営業方針や運営方針は法人みずからが検討,決定することとなります。ただし,もちろん出資をしておりますので,定期的に運営状況について町民の皆様へ報告させていただいております。そういった背景を踏まえた上で答弁をさせていただきます。 初めに,道の駅さんわ182ステーションですけれども,産直市場を昨年11月から,フードコート及び観光協会を今年3月からそれぞれリニューアルオープンをしました。令和元年度決算では,さんわ182ステーション全体の売り上げで5億2,277万9千円,対前年度比で106.7%,3,265万5千円の増という決算となっております。また,来客数では,自然食レストラン高原の風も含めて47万3,752人,前年度比3,578人の増となりました。特に産直市場におきましては,リニューアル後,12月から3月までの売り上げは1億19万5千円,前年度比137.2%となり,また全てがオープンした3月での本店全体での1カ月間の売上総額が3,851万4千円,これも前年度比138.7%と工事完了後においてはリニューアル効果が売り上げに大きくつながっているものと考えております。しかしながら,リニューアル後の組織体制のため,新たに職員を採用したことによる経費の増,産直市場の仮店舗での縮小営業,売店の休業,百彩館等による売り上げの減により,収支においてはマイナス1,220万6千円の赤字決算という形になりました。 課題や対応策ですけれども,産直市場においては,地元野菜や産品をいかに確保するか,また集客対策としてイベントの開催や都市部への展開,ネット販売の充実も重要であると考えております。ローソンにおいては,毎年売り上げが上昇していますが,今後人件費の見直しや廃棄ロスを減らす取り組みが急務になっております。百彩館においては,売上減少の早期対応が必要と考えております。商品確保と品ぞろえの検討,油木高校や地域との連携,協力,厨房や食堂の活用も含めて対策を講じていきます。その他の課題も含め,各部門ごとに課題を整理し,毎月定例会議を開催してその検証や対応に当たっていくこととしておるところです。また,産業課,高原の風,観光協会を含めた全体会議も定例的に開催し,連携強化を図りながら地域の情報発信と利用客の誘導を図っていくこととしております。 次に,神石高原農業公社における令和元年度の決算の状況ですけれども,売り上げは7,351万8千円,前年度比99.4%と前年とほぼ同額でしたが,決算ではマイナス230万7千円ということで赤字となりました。主な要因ですが,職員を新たに1名採用したことによる人件費の増加,適期作業が必要な水稲防除にドローン作業を増やしたということによる外注費の増加などが大きな要因となっております。 農業公社につきましては,町より運営補助金を500万円交付している状況においてなお赤字決算という状況であるため,あらゆる面で経営の見直しと変革が必要であるというふうに考えております。赤字部門を分析し,経費の削減,製造品の売り先の検討,職員の意識改革等を行いながら,黒字転換,補助金依存体質の脱却を図っていく必要があると考えております。今後,ますます町内農地の維持,保全のため,重要な役割を担う組織として,どうすれば存続できる会社となることができるか,社会保険労務士等の専門家の意見も伺いながら早期に対応していく必要があると考えております。 最後に,帝釈峡スコラの経営状況ですが,昨年4月に帝釈の湯,スコラ高原荘がリニューアルされ,大学の合宿誘致や近年人気のグラウンドゴルフ利用の団体客など,帝釈峡スコラの施設の強みを生かした新規顧客を確保でき,本年2月までは順調に営業利益を伸ばすことができております。しかし,3月からは,新型コロナウイルス感染症の影響により,大学等のサークルやグラウンドゴルフ団体客が14団体キャンセルになり,過去最大の純利益を出すという見込みでしたけれども,総売り上げが9,079万円で,前年度より223万1千円の増となったわけです。純利益は73万7千円にとどまる決算となりました。先ほども申し上げましたが,施設の強みを最大限生かした営業努力と今後も期待できるものと考えております。 いずれにいたしましても,法人がみずから経営を軌道に乗せていく,そのために本町は出資者の立場からこれからも助言を行ってまいりたいと考えております。 ◆9番(木野山) るるありがとうございました。第三セクターということですので,町が50%以上の資本を持っておりますから町の所有の会社というふうに理解すると,しっかり指導力を発揮しながら経営にも幾らかはタッチしていくという方向性が要るんではないかなというふうに思っておりますので,質問をさせていただいておるということでございます。 182ステーションにつきまして要約をいたしますと,売り上げは5億2,278万円で3,265万円の増加ということで,リニューアル後の売り上げが大きく伸びたということでございます。収支は1,220万円,税引き前ですか,赤字となったと。この原因は,ここに書いてあるのをるる要約しますと,新規職員の採用,また仮店舗による売り上げの減少,それから百彩館の売上減,それからローソンは伸びていますが,ローソンの赤字体制ということが一つの原因であったのではないかなということが要約されるわけでございます。 まず最初に,私がお伺いしたように,所期の目的は達成できたのかということをまず申し上げましたけども,最初に確認をしておきたいんですけども,入江町長さんが就任の,立候補のときにいろいろ公約をされて,ハード面,ソフト面,かなりの挑戦を公約されましたけども,これで約4年間の1期が終わろうとしていますが,大変な4年間だったんだなというふうに思うんです。2年目で災害が来るし,今年最後の1年にまとめをいこうかな思うたらコロナウイルスというようなことで,職員の方,幹部の方,それぞれ別な面で自然の災害を受けて,全部が全部目的どおりにいかなかったということがあろうかと思うんです。大変だなと思っているんですが,そのうちでただ一つというか,ハードで182ステーションのリニューアル,産業面で市場の関係のこういう道の駅をはじめとする設備の完成ができた。これはめでたいことだなと思うんです,これができたんですから。今日もけさ聞いたんですけども,繰越明許で850万円ほど,もう少し何かするものが残っておるというふうなことなんですけども,100%できたというふうに私は理解しております。 そうすると,3月といいますか,最終のところに書いてあるように,全体の売り上げはリニューアル後に138%ぐらいになって大きく売り上げが上がってきたということですが,全体の構想でいえば,まるごと市場を廃止いたしまして,エブリイへ出荷が始まりました。それから,百彩館という店舗が182の経営になっております。そういったことを考えますと,町全体の産品の出荷額といいますか,農家の方の所得の向上につながっていく可能性がどうなるかなと。ここのところをまず押さえておきたいんです。そこをどうお考えなんかなというところを,これを町長にお聞きしておきます。 ◎町長(入江) 産直市場のリニューアルにつきましては,オリンピックの関係がありまして,材料が,ハイテンションボルトが入らないということで半年以上工期が延びた経過がございます。そういったことも経費の部分で上がってきているんですけれども,先ほど言われました今後の見通しですけれども,4月,5月で私が聞いたところによると,産直市場だけで昨年度比1,500万円ぐらいのプラスになっていると,4月,5月の。それはコロナの影響がありながらも1,500万円の売り上げが上がっていると,プラスということで,今年は集荷もしっかりしながら,相当売上増が期待できるのかなというふうに思っています。 もともと私がこのリニューアルのプランを考えたときに,完成後3年間で売り上げを6億円に持っていく,全体でという計画で進めていましたから,これからコロナの状況がどういう形になるかわかりませんけれども,今の状況でいくと3年もかからないでその目的を達成できるのかなというふうな予感という思いを持っております。これからもしっかり売り上げを上げていくこと,それが生産者の方に還元されますからそういったことをしっかり取り組んでいきたいと思います。 ◆9番(木野山) 確認をしておきますけど,エブリイさんへの出荷状況というのは把握されているんですか。 ◎産業課長(豊田) エブリイさんへの出荷の状況でございますが,今具体の数字は持ってないんですけど,コロナの影響もありまして,エブリイさんのほうの出荷の金額については売り上げが下がってきております。ただ,昨年令和元年度,全ての産直市場の売り上げと,百彩館,182,エブリイ,それからふくふく市さんが新しくできておりますが,これらの全体の売り上げを足してみますとほとんど30年,31年度全体の金額としては変わっていないということでありますので,エブリイさんのところの売り上げはちょっと下がってきてはいるんですけど,その分182とかふくふく市さんの売り上げが上がっているというような状況で,一つのパイを奪い合っているというような状況になっております。 ◆9番(木野山) 具体的にどのぐらいかというのをお聞きしたかったんじゃけども,そこはわからないということやね。百彩館を通じていっている分については,3%の手数料が入っているから0.03で割りゃあ出てくるわけで,180万円ぐらいが手数料に入っていますので,6千万円ちょっとかなというふうに思うんです。それ以外に直接持っていかれているところはわかりませんから,億ぐらいは行っとるんかなとは思うんですけども,少し下がってきとる状況じゃということですか,たしかそれで把握としてはいいと思うんですけど。全体,今3年間で6億円の目標というふうに町長が言われましたが,平成29年度を参考までに,これは矢川課長がつくっておられるあれを見たら6億4千万円というのが,ですから6億4千万円ぐらいあったんかなと思うんです。ですから,今の状況でいくと,今年3割ぐらい増えるとそういうふうには行くんかなというふうに言われておるので間違いはないんかなとは思うんですけども,それはそれで後でもう一回検証させていただきます。 まずは,百彩館ですけども,この百彩館の営業収支,それが昨年度から182ステーションになりまして,売り上げがどんどん下がってきておって,これが一つの今年の1,200万円の赤字の原因の一つであるというふうに思われるんですけども,百彩館につきましては,平成27年が8千万円を超える売り上げでしたけども,令和元年度はこの資料をいただいたことによると500万円ぐらいに下がってきておると。固定費そのものはそんなに変わってこないでしょうから,その分ずっと赤字の体質にあるんだろうというふうに思うんです。 そこの百彩館のことについては,統合するときに部門別管理ということで,ここの経理は別枠で部門別に集計をするというふうにたしか言われておったと思うんです。ですけども,決算書にはそれが全然反映されてなくて,百彩館の売り上げが全部182に吸収されてしまっておるという部分で,果たして百彩館のところの収支の現状がよくわからないです。ですから,そこら辺のところをもう少し部門別なら部門別らしく別に会計を立てて,百彩館部門の収支はこうだったというのを報告していく必要があろうかなというふうに思いますが,そこらはお願いできるんですか。どうでしょうか。 ◎町長(入江) 決算は,会社が一つですから一つでやりますけれども,部門ごとの百彩館の収支というのはできていますので,また資料としてはお渡しできると思います。 ◆9番(木野山) 百彩館の売り上げについてもお考えをお聞きしたいんですけども,時間の関係があるんですが,182ステーションがあれだけ大きい店舗になって,この辺ではあんなに大きい店舗はないですから,そうすると,産品の売り上げを拡大しようとすると,百彩館が油木のところにあっても182ステーションでお客さんがほとんど吸収されてしまうという状況がこのたび発生してきて,売り上げがずっとダウンしてきているんかなというふうに私は思うんです。それ以外に考えられないじゃないですか,同じようなものを並べておるんですから。それと,地元の方も,油木の指定管理の会社もなくなったということで,全部182ステーションのほうへ集中的に役員の方がかわられて,百彩館の運営そのもので182ステーションとテンパッテ頑張っていこう,我々は油木でやるんじゃというふうな意識がなかなか薄れてきて,競争の気持ちもなくて,どうしても182のほうに出荷が多くなるしというようなことで売り上げがなかなか伸びない。これは現実に考えて,誰が考えてもそうですよね。ほんで,手数料も,182ステーションは15%じゃけど,百彩館に出したら18%取られるんで,余りもうからんというようなことになるとどうしても182が主体になってしまうじゃないですか。 そうすると,今後百彩館をどうしようかなと考えたときに,なかなか売り上げの増大をするというのはいろいろ考えてみたら難しいなと思うんです。難しいとは思うんですけども,百彩館をどうするかということは考えておられると思うので,そこをどういうふうに今考えておられるのか,簡単でいいですから基本的な考えを。 ◎町長(入江) 基本的な考えですけれども,完全に民間であれば利益追求型でやっていると思うんですけれども,地域,油木町自体からできたそういう経過がございますから,地域とともに,地域の方々とともに発展をしていく店というふうに位置づけています,町の施設として。ですから,地域の方々と,先般も出荷者の方と話をして,どういった形の店舗にしていくのか。以前は,いろんな産品以外のものも置かれていました。でも,それが,統合したときに,そうじゃなくて昔みたいに産品だけにしてくれということが地域からありましたから,またそういうふうに戻したんです。売り上げの減というのはその影響も若干あると思うんです。そういったところを,今回再度考えを今地域の方々と協議していますから。もちろん町単独で182ステーションが一方的にやるということではありませんから,そこはもう少し時間がかかるのかなと思いますけれども,既にそういう協議を進めていますので,これから考えていきたいと思います。 ◆9番(木野山) これから考えてということですが,今のままではどうもうまくいかないなという現状は,課題はあるというふうにご理解をいただけたらいいんかなと思うんです。それは無理ですよね。ですから,百彩館として特色のあるお店にしていきたいなと思います。そこをひとつしっかりよろしくお願いいたします。 ローソンですけども,ローソンにつきましては答弁書をもらったんですが,町長,一行飛ばされましたよね,これを。ですから,言いたくなかったんかなと思いましたが,まだまだ利益体質になっていませんのでというのをいただいたので,これは赤字体質なんかなというふうに私は理解をいたしました。 昨年は,お聞きしたところによると,メモを見ると225万円ぐらいの赤字だったということでございます。本年度ローソンにつきましては,売り上げも伸びておりますし,いろいろあるんですけども,赤字の体質から抜けていないということなんですが,具体的にどのくらいの赤字になったんですか。 ◎産業課長(豊田) ローソンの令和元年度の収支についての赤字部分ですけど,お伺いしているところで大体320万円程度というふうにお伺いをしております。 それから,済みません,先ほどのエブリイさんの売り上げの状況なんですけど,平成30年度が1億2,600万円余り,それから令和元年度が9,800万円ということで,大体7割程度ということになっております。済みません,よろしくお願いします。 ◆9番(木野山) ローソンは,今売り上げがかなり伸びたけども,赤字の体制はなかなか解消できていないということですよね,結論は。大体300万円ぐらいかなというて,去年225万円というて聞いたけえ多少はよくなってるんかなと思ったら,今年もまたそれぐらい,それ以上になってきたと。平均的です。これについてどうされようと思うんか。細かい話でさっきと一緒ですけども,その対策について基本的にどうお考えかお聞きしたい。 ◎町長(入江) 利益体質になっていないということですけれども,今会社のほうで考えられているのが,こちらも指摘をさせてもらったのは人件費です。人が,クルーの数が多いと,ほかの店と比べて。これは以前からそういう話をしていましたけれども,交代要員として確保する,こういう田舎ではかわりの人がいないということで確保してるんだということですけれども,それが多過ぎるということで,特に元年度は多いんじゃないかと,前に比べて増えているということがありますから,人件費の見直し,それから廃棄ロスのところをしっかりスーパーバイザー,アドバイザーと,ローソンの,協議をしながら進めていきたいというふうに思っています。 ◆9番(木野山) ここでも人件費かなというふうなことでございます。 次に,加工品につきましても,売り上げをどうしていきたいというふうな目標がございました。加工品についてはどうなんでしょうか。これはもうかっているんでしょうか。それと,売り上げはどうなんでしょうか。 ○議長(松本) 暫時休憩します。(午前11時21分) ○議長(松本) 再開します。(午前11時23分) ◎町長(入江) 加工品ですけれども,市場のカテゴリの分析の中では前年度比1,552万7千円の増で,前年度比143%の増と加工食品はなっています。 ◆9番(木野山) 加工品も,売り上げは伸びております,売り上げのカテゴリを見ると。299万円が441万円になっておるじゃない,伸びておるじゃない。ですけども,売上原価のところを見るとちょっと赤字になっておるんかなとは思うんですけど,利益は出てないけど,売り上げは伸びておるんです。加工品についてはこれが課題で,加工品を増やしていくことによって売り上げの増につながるし,農家の所得増にもつながるだろうということで,加工品についてはいろいろと創意工夫し,検討してほしいということをずっと議会のほうも私も話してきたとおりでございますので,このとおり毎年40%から50%ぐらい加工品の売り上げが伸びていけば,また可能性もあってくるんかなというふうに思っております。ひとつよろしくお願いしたいというふうに思います。 それで,先ほどから赤字の要因のところで,新規職員の採用というようなことで,人件費のところの辺がいろいろと赤字の要因というふうに言われておるんですけども,人件費の額というのがこのたび初めて妥当なんかなと思って数字をはじいてみたんです。平成31年度の決算を見ると,一般管理費が1億3,600万円ぐらいあるんですが,そのうち8,500万円ぐらいが人件費になります。法定福利費,厚生費も含めると8,500万円ちょっと超えるんです。そうすると,その割合は割ってみりゃあすぐにわかるんですけども,70%ちょっと超えるぐらい行くというふうなことでございます。大体一般のスーパー,市販のスーパーがいっぱいあるじゃない。あそこらのいろんな統計が出とるんです,ネットで調べりゃあ。それで,四十何%から50%ぐらいが普通です。それから,売り上げに占める人件費の割合,そういうのも調べてみると,大体一般のスーパーなんかだったら1割ぐらいだそうです,総売り上げに占めるそういう人件費の割合が。本町でいくと,182ステーションだったら16.36ぐらい,16%ぐらい行っとるというようなことで,この数字が多い,少ないというのはいろいろ考え方があるから一概には言えないと思うんです。第三セクターということもあるし,それから経費の一般管理についても減価償却なんか出てこないんですから,その割でいくとどうしてもこの率が高うなりますけども,そういった意味でそういうふうな分析になっとるよということをお話しして,人件費の部分がどうこうというふうに今言われるんで,そこら辺のところの認識がどうなんかなということも改めて聞いておきたいなと思います。町長。 ◎町長(入江) 決算の一般管理費の内訳を見られたんですよね。 全体で1億5,700万円で,給料とかを足すと9千万円ぐらいかなというふうに思うんですけれども,単純に単価が高いとかということはないというふうに私は思っています。ただ,フードコートとか市場も広くなりますから,人員を,売り上げが,オープンする前から入れて準備をしていましたから,そういったことで利益が上がらないのにとりあえず人件費がかかったということがあると思います。先ほどありましたローソンとかも含めて,これから人件費の部分はしっかりと見直しをするように町のほうもしっかりかかわっていきたいと思います。 ◆9番(木野山) ひとつそこら辺は会社の経営ですからうまくやっていただければ言うことはないんですけど,ついでに私も,人件費なんかを調べているついでにということじゃないんですけども,大ざっぱな計算をしてみたんです,損益分岐点がどのくらいなんかなと思って。182ステーションの一般管理費部分が固定費かなというふうに考えれば,粗利でそれを割れば,それをオーバーする売り上げが出さえすりゃあそれが損益分岐点ですから,これは単純な計算なんで詳しくやると細かい数字になるんか知りませんけど,そうすると6億2千万円ぐらいです,損益分岐点。一般管理費が全部固定費と見ればです。ですけども,町のほうから指定管理料とかいろいろ雑収があって,そんなんが1千万円ぐらいありますんで,それを差し引きすると5億7千万円ぐらいが損益分岐点かなというふうに思うんです。それを考えていくと,このたび来年度の,令和2年度の売上目標は5億9千万円ぐらい上げておられますんで,その目標が達成できさえすれば赤字の体制といいますか,うまくいくのかなというふうに私は今は思う。だから,その計画どおりにやれるということをすると,人件費の部分もそこで解消になるんです,固定費と見ても。ですから,そこら辺のやり方は,あとは182ステーションの民の分,資本と経営を分離する経営の部分でどうするかということについてを産業課ともどもいろいろ考えて,売上目標を絶対に達成するように6億円ぐらいは目標にしてほしいなと思います。そうすると,はるかに損益分岐点は超えていくんかなというふうに私は理解します。ひとつ頑張ってほしいなということを言っておきます。 それでもう一つ,これは指定管理の考えのことで聞いてみたいんですけど,このたびの決算の中に固定資産の圧縮損が900万円ぐらい出てある。その部分は何ですかということをお聞きをすると,182ステーションのPOSシステムと,それからフードコートの厨房の関係の設備,備品,それが約900万円近いものがあって,その部分を補助金で買ってますから,補助金の有効利用ということになれば,経理は当然圧縮記帳をしてそれは損に上げてプラ・マイ・ゼロにするというのが基本的な考えですから,それはそれでいいんです。それはそれでいいんですけども,圧縮記帳をするということは,その1千万円近い備品が全て182ステーションの持ち物になるということでございます。貸借対照表,借方にはそれは1円か2円しか載らんですけども,所有は182ステーションになるわけです。指定管理ということの部分については,そういったものは病院でも80万円が指定管理者の負担であとは町が買うじゃないですか。そうですよね。たしか80万円ぐらいじゃったと思うんです。そうすると,このたび1千万円近いものを全部182ステーションの持ち物にしとるということは,これは矛盾があるんじゃないかなと思うんです。これは町のものですから,町の格好で町が渡せばええ。ほんで,それの管理を182ステーションがすればええんじゃないですか。そういうのが筋論じゃないですか。何で182ステーションの持ち物になるんかなと思うんです。 ◎町長(入江) 備品につきましては,基本的には町のほうから補助金を出してますから,所有については182ステーションの所有になります。ですから,そこでそういう会計処理を一括でやってあるんだと。農業公社等もそういう扱いをしています,農機具とかも。 ◆9番(木野山) 町の持ち物というふうにしといたほうがいいんかなと思うんですが,このままでは,薄価はないんですけども,182ステーションのものですから,182ステーションで今度は修理やら何やら皆182ステーションになる。こればかり言うとっても時間がたつんですけど,そういうことじゃないですか。ですから,この部分にそがあなことも発生するんで,去年も6月の定例会一般質問で,経理の関係で,特別会計にしたらどうですかというて提案はしたことがあるんですけど,第三セクターみたいな部分については特別会計にしとけば減価償却とかそういう分の長期的な費用管理もできるし,そういうふうに病院と同じような会計にされたらどうかなというのは常に思うんですけど,どうでしょうか,そこら。 ◎町長(入江) 病院事業会計とはまた考え方が別だというふうに思いますので,特に今第三セクターの運営についてはそういう特別会計を設ける必要はないというふうに私は思っています。 ◆9番(木野山) 去年もそういうふうに言われたんです。金額が少ないからしゃあないじゃろというふうに言われたんですけども,考え方としてはそのほうがいいんかなというふうに思います,第三セクターだけは別枠でやられたほうが。町の持ち物ですから,全部それは。建物にしても備品にしても,ほとんど町の持ち物ですから。あとは委託をしているだけですから,経営は。 それでは,時間もありませんので,コロナのところへ行きたいなと思います。 新型コロナウイルスの影響と今後の対策ということで,令和2年を迎えると前後いたしまして新型コロナウイルスが猛威を振るい,世界各国に甚大な影響,被害を与えております。コロナウイルス感染防止対策と経済の活性化対策は相反しており,感染予防のための緊急事態宣言,自粛対策は,我が国の経済に瀕死の状況をもたらしております。我が町も例外はございません。我が町の第三セクターの各社にも,影響はただならぬものがあろうというふうに察しております。それぞれの各社において新型ウイルス感染予防のためにとられた対策とこうむられた現状,また今後の対策についてお伺いをいたします。 ◎町長(入江) 新型コロナウイルスの影響と今後の対策についてのご質問ですけれども,さんわ182ステーションにおいては,町内外から多くの方にご来店いただきますので大変心配をしておりましたけれども,幸いにも来店者,職員,出荷者の皆様からの感染は確認されておりません。 感染予防の対策といたしましては,4月15日からトマトガーデンの閉鎖,4月18日からフードコートの閉鎖,4月30日から産直営業時間の短縮,4月20日から高原の風を閉鎖したところです。その他各種感染防止のための看板の設置,レジ担当者の感染防止対策,職員及び出荷者のマスク,体温測定の徹底,イベントの開催中止等,できる限りの対応を行ってきたところです。 新型コロナウイルス感染症対策による影響ですけれども,産直市場とローソンについては,県の営業自粛要請施設ではなかったことと,町内外の皆様への食料供給という責務を担っていますから,営業を続けてきたところです。コロナウイルスの影響により営業に大きな影響を受けたことは間違いありませんけれども,リニューアル効果によるプラスの影響もあり,単純にどうかという比較はできません。現在は,新しい生活様式に基づいておおむね通常業務となっております。今後は,イベントの積極的な展開,新たに始めましたネット販売の取り組みの強化,他の道の駅との連携等により今までの売り上げの減少を取り戻す努力をしていきます。 なお,今後のコロナ対策につきましては,引き続き町と連携し,基本的な感染防止対策を徹底しながら状況判断をしてくこととしております。 農業公社につきましては,入り口や各部屋への消毒液の配置,職員のマスクの着用と会議室の利用中止等を行いましたが,農業公社の売り上げや運営においては特に影響はございません。 帝釈峡スコラの今後の経営見込みですけれども,営業戦略としてPR活動を強化し,県外移動も可能になったことから,大学や旅行代理店に対する営業活動を再開しております。新規商品として企業向けのテレワークプラン等,宿泊客の獲得に向けた取り組みを計画されています。また,スコラ高原には,神石牛カレー等の魅力あるレトルト商品を製造,販売されておりますので,これら商品のネット販売も計画されておられます。 以上です。 ◆9番(木野山) 時間の関係でコロナウイルスの対策の部分と,あと農業公社とスコラについてお聞きをしていきたいなというふうに思います。 182ステーション,農業公社,スコラともに,感染予防対策というのにつきましては的確に実施をされてまして,それぞれ感染もなく,営業への影響もそんなにないというふうな答弁でございましたので,非常に評価をしたいなというふうに思います。一番の影響がありそうなのは,これから帝釈峡スコラさんですよね。観光施設というようなことで,観光施設の売り上げは非常にダウンしておりまして,自粛が解除されたといいましてもこれからもなかなか厳しいんではないかなというふうに思っております。そういったことで,スコラについては今後どうされるのか。昨日も観光施設はどうしようかというようなことで,まちづくり推進課長のほうでいろいろとご答弁されておりましたが,ダブってもいいんで,そこら辺のスコラのこれからの観光対策というものについてどうお考えかお聞きしたいと思います。 ◎まちづくり推進課長(矢川) 新型コロナの影響ですけども,観光地に非常に大きなダメージを与えております。休業せざるを得ないとか,あるいは観光客の来訪を断るといったこと,観光産業に従事する方々は大変な思いをされておると思います。 観光地として,まずコロナ対策として重要なことですけれども,健康だったり,衛生だったり,対応が必要なこと,そして3密の回避など,観光地そのものが,スコラを含め,安心な旅行,観光に最適な地であることが求められております。来られるお客様方にも感染予防の協力というものがとても重要なことになっております。受け入れ人数を制限したり,そういった取り組みも必要になってきます。そういった観光地の取り組みであるというものを見える化するということが必要だと思います。そういったことを見える化し,整理して,そして観光客にお伝えするということ,こうした姿勢が観光地にはこれから求められるんだろうというふうに思います。安心した宿泊,体験にいろいろしていただくということが要るわけですけれども,そういった来られる前,そして来られて,そして帰られてもそういった細かい情報提供というものが今後必要だろうというふうに思います。そういった関係性を築けて,さらにコロナ回復後にたくさんのお客さんにその地に訪れていただくと,そういった取り組みがまさに今重要不可欠なのかなというふうに思います。 こういった取り組みは,コロナ感染に対する有効な取り組み,予防と,そして観光を両立した取り組みは,観光地そして観光協会などと一緒にこれからも考えていきたいなというふうに考えております。 以上です。 ◆9番(木野山) 今答弁されたように期待はしておりますので,確実に特色あるやり方というんですか,完全に安心して宿泊をしていただき,遊んでいただける施設というふうなものを目指していただきたいなというふうに思います。高原町のスコラはよそと違うよという部分があればこしたことはないなというふうに思っております。 農業公社ですけども,農業公社につきましては,今年初めて赤字になっちゃったですよね。ずっと黒字だったんです。それは500万円程度の補助金を入れながらの話ですけど,入れていった上では去年までは黒字だったんですけど,今回初めて赤字が出たというふうなことだと思います。なぜかといえば,育苗事業とか田植え事業とかトマトとか,そういったところの部門が赤字になったというふうなことでございます。町政の事業とか農林業の支援事業等につきましては,ずっと赤字にちょっとなっとって,そこら辺を考えにゃあいけんのかなというふうに思いましたけども,特にまた今年はそんなことになったということで,黒字というか,経費の削減とか製造品の売り先の検討などをして黒字転換を図り,補助金の依存体質の脱却を図りたいというのがご答弁でございますけども,私が最初に言いましたように,経営者がかわりました。ベテランもおられなくなって,若い人にかわられたんだろうというふうに思います。ですけども,令和元年度は耕作面積等がずっと減っておりますし,1ヘクぐらい減っとるところもあるし,いろいろな面で経費が高くついてきてるんかなというふうにも思います。 そういったことで,町民のほうからは,農業委員会のほうがこの間,我が産建を通じていろんな部分で検討会をして,農業公社についていろんな要望を出されて,こうにしてほしいなということがありました。そういった中で,作業受託の体制をしっかり強化して,農業公社そのものの体制の強化をしてほしいというふうな要望がございました。ほいで,町のほうも,産業課のほうもそういうふうに持っていきたいというご答弁をいただいておるんですが,具体的な内容がよくわからないということがあって,二,三分で結構ですから,今後こうに取り組むように思ようるよということだけ,基本的なところをお願いしたいと思います。 ◎町長(入江) 農業公社の決算書を見られて,令和2年度の計画を見られたんだと思います。部門ごとに整理をしてありますけれども,初めからどうしても公益という部分があって,部門ごとでもマイナス180万円とかという当初からそういう赤字の計画になっているというところをもう少し改善することができないだろうかということを今考えているわけですが,私もあの総会には出席をさせていただいて,この決算を見させていただいて,もろもろ,まだまだ検討するところはあるんじゃないかなというふうに考えているところです。ですから,役員が変更になったということで,新たな気持ちでこれから取り組んでいただきたいなというふうに思います。 農業委員会の関係ですけれども,要望をいただきました。公社の役割をもう少し広げて,いろんな事務をやるとか,耕作放棄地の管理というか,そういった対策を公社のほうでできないかとかというような内容だったというふうに思いますけれども,それはもちろん公社でなければできないことか,そうでないことというのはちゃんとすみ分けをしてやっていきたいなと,農業委員会の要望に対してということで考えています。 公社に期待されることについては,今の公社の中の体制をとりあえずもう一回再構築しながら,受け入れられる体制なのかどうかということも考えながらこれから進めていきたいなというふうに思います。あの農業委員会の要望は確かにすばらしい提案をいただいていますから,それに沿ってどういう形ができるのか検討していきたいと考えております。 ◆9番(木野山) よろしくお願いいたします。 学習指導要領の部分について,もう時間がないんですけど,お聞きをいたします。 新型コロナウイルスの感染予防対策と各教科の学習指導のあり方ということで,感染防止のために学習指導内容の変更があるんかなと思ってお聞きをしました。これがあるとすれば,子どもたちへの影響はどんなんかなと思うんです。要するに,例えば英語の授業においては,飛沫感染防止のために英語での発声を行わないというようなことをしたりして,感染防止というものが前面に出てくると,いろいろ授業内容の変更がかなりあるんです。ほんで,休業もあったり,いろいろして,従来の授業の形態が変わってくると思うんです。そうすると,それがどのように変わってどのように影響があるんかなと思って,ちょっと危惧して,学力にも影響が出てくるんかなと思うんです。特に,中学校3年生とか,そこら辺の進学を控えている子どもたちについては大変影響があるんで,どのように対応されるのか,それとこれは各市町において対応は違うんか,うちだけのいろんな柔軟な対応ができるんか,そのことについてもお聞きをしておきたいなと思います。 ◎教育長(馬屋原) 新型コロナウイルス感染症対策と各教科の学習指導のあり方ということでございますが,各教科の指導につきましては,感染防止対策を講じてもなお感染リスクが高い学習活動については可能な限り感染防止対策を行った上で実施することとしておるわけございます。そして,年度当初に編成したカリキュラムを見直す際は,学習指導要領に規定されている育成を目指す資質,能力を意識した上で指導内容を明確化し,感染予防対策を踏まえて指導方法を柔軟に見直すということが求められております。特に,各教科等に共通する活動として,児童・生徒が長い時間,近距離で対面式となるグループワーク等,及び近距離で一斉に大きな声で話す活動等は大変リスクが高いと考えております。また,教育委員会としては,各学校における実施状況を把握し,感染防止対策が十分でないというふうに判断した場合には必要な指導,助言を行うとともに,地域内の他の学校においても注意喚起を行ってまいりたいと思います。 先般,6月8日,6月9日に各学校全ての授業の状況把握をしてまいりました。それぞれの学校は創意工夫をしながら,あるいはクラスの人数が多いクラスについては広い特別な部屋にこれからずっとそこで授業で展開していると,あるいは中学校,もともと余り大きな教室のつくりになっていませんので,例えばある中学校は廊下との仕切りを外して広い空間で授業を行っていると,そういう創意工夫をしながらやっていただいておりますので,ご指摘のように,今までのような授業形態が全く変わるということではございません。今までと同じような授業の流れで展開をしておるということでございます。その辺をご理解いただければというふうに思っております。 以上でございます。 ◆9番(木野山) 授業内容そのものはそんなに変わらないんですよということなら少しは安心をするんですけど,従来の,世代間において,このたびコロナの対策で感染予防が先にいってしまって……。 ○議長(松本) 木野山さん,時間です。 ◆9番(木野山) 機会均等が失われるようじゃ困るなと思って,環境整備についても子どもたちのそれぞれの個性によって差が出ないような方策を創意工夫していただくことをお願いして,時間が来ましたので,質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(松本) 以上で木野山議員の一般質問を終了します。 ○議長(松本) ここで休憩とします。 再開は13時15分とします。(午前11時51分) ○議長(松本) 再開します。(午後1時15分) ◆5番(横尾) じゃあ,質問をさせていただきます。 質問する前に,このたびのコロナウイルスに関しましては,医療関係者また町の職員の方には本当に頑張っていただき,ありがとうございます。また,町内の商店また中小企業を含め,企業の方は,売り上げが落ちたりして苦労されていると思いますが,国も補正をかなり組まれておりますので,もう少し頑張って何とか踏みとどまっていただきたいと,このように思います。 では,質問に入らさせていただきます。 私からは,今回3点について質問させていただきます。 まず1番目,コロナ対策について,2番目,クラフトビールについて,3番目が神石高原町の森林管理についての質問をさせていただきます。 まず,1番目のコロナ対策についてですが,1番目として,現時点での国,県,町の企業や商店などへの助成の状況はどうなっているのか。2番目,自粛や仕事の減少によって商店や企業活動が縮小しておりますが,町内の企業や商店の経営状況は今現在どのようになっているのでしょうか。3番目,コロナによって廃業や倒産はあってはなりませんが,今後町がこれからこれらを防ぐために何を行う予定かを伺います。 ◎町長(入江) 横尾議員のご質問にお答えをいたします。 1番目のコロナ対策ですけれども,国,県,町からの企業等への助成の進捗状況でございますけれども,国,県につきましては,申請の件数とかというのは町では把握することができません。町の支援ですけれども,経済対策の第一弾として町が単独で実施をしております緊急支援給付金,いわゆる小規模事業者に20万円から最大50万円を給付するという事業ですけれども,6月11日時点で104件,104事業所,個人も含め,金額にして約3千万円の給付をさせていただいたところです。主な業種としては,飲食,宿泊サービス,卸,小売,建築,製造業となっております。町内企業へのコロナ禍の影響は,現時点でも非常に大きいものと考えております。本町といたしましては,できるだけ機動的に企業支援,事業所支援を行っていくことをこれからも考えていきたいと考えております。 2番目に,自粛によって町内の企業や商店の状況はどうかというご質問ですけれども,外出の自粛要請は,人の動き全般を停止もしくは鈍らせました。これにより,飲食をはじめ,直接人にかかわる産業に直接的な影響があらわれております。また,間接的に影響が出てくるという企業もあるというふうに認識しております。これからもその状況を注視してまいりたいと思います。 3番目の,倒産や廃業があってはならない,これを防ぐための町がさらに行えることはというご質問ですけれども,まずは町内の経済動向を注視することが肝要ではないかと考えております。そこで,この状況が今以上悪化,もしくは今の状態がさらに続くようであれば,第三弾の支援策も必要になってくると考えております。コロナの影響で町内の企業や個人事業が立ち行かなくなることのないよう,商工会ともしっかりと連携した上で効果的な支援を行ってまいります。 以上です。 ◆5番(横尾) 町長の答弁の中で気になったことがあったんですが,詳しい内容はまだ把握してないとたしか言われたと思うんですが,まずそれをやらないといけないと思うんです。業種によっては,このコロナで売り上げが減った,例えば福山のほうで鉄関係は全くだめですし,反対にトレーをつくっている会社は売り上げが伸びているんです。業種によって全然違うわけです。そういう状況を商工会と組んで調べていかないといけないと思うんです。それで,的確な支援をしていかなければ私はいけないと思うんです。 その中で,例えば雇用調整助成金などの申請がありますが,これはかなり複雑であります。できない企業が多いと聞きますけども,こういうことをどんどんすること,町,商工会を含めてこのあたりを手伝えないんでしょうか。かなり困っておられると思うんです。そういう状況もまだ把握されてないんでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 町内の企業が国の雇用調整助成金を何件申請しているかということは,今回の雇用調整助成金の申請は直接インターネットを使った申請になっておりますので,商工会に相談に来られる数は承知をしておりますけれども,全体が何件というのは公表になっていませんので,私どもとしてはわかっていません。 ただ,広島県が今回の第2次補正で,雇用調整助成金を申請するに当たって社会保険労務士の方を招聘する場合に10万円を天に全額を補助するという事業がありますので,そういったものを企業さんに紹介することで企業さんが取り組みやすい状況を商工会とともにつくっていきたいというふうに考えています。 ◆5番(横尾) つくっていきたいじゃなくてもう既にしないといけないんです。困ってられる方が多いんで,すぐに始めていただいて,こういうことを町が手伝えるから一緒に申請をしましょうと,商工会のほうに行ってもらってもいいですからということでまずやってあげてください。すぐやってほしいんです,こういうことは。本当に困ってられますよ。私も町で事業をやってますけども,気持ちがわかります。大変ですよ,売り上げが落ちたら。すぐにやっていただくことを強く要望します。 続きまして,これは一つ問題があると思ったのが,このコロナに対してですけど,我が社の,私の経営している会社ですけども,従業員がコロナに感染したといううわさになって,デマではあったんですけども,これによって被害はもちろんありませんでしたけどが,例えば病院や介護施設でデマが出たら大変なことになると私は思うんです。 そこで,町民に対して,感染者が出たら早急に情報を町のほうから流しますから,そういうことは,町が流さないということはデマであるということを情報として流してあげてほしいんです。出たら大変ですよ。あそこはコロナが出たとかということで,もし病院なんかが大変なことになっちゃだめなんで,そこら辺はどうなんでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) デマが出ておるというのは,我々も承知をしています。ですので,できるだけそういったことのデマに惑わされないように広報,それからかがやきネットを通じて町民の皆さんに周知というか,啓発活動を行ってまいります。 ◆5番(横尾) だから,まいりますじゃだめなんです。もうやってないとだめなんですよ。もう3カ月も4カ月もたつんですよ,このコロナの問題が日本全国に広まって。早急にやってあげてください。大変なことになるんで,お願いします。もういいですから。 続きまして,クラフトビールに移らせていただきます,時間の関係もありますので。 クラフトビール,さんわ182ステーションで販売されているクラフトビールは,ビールではなく,発泡酒であります。店頭の表示やのぼりには地ビール,クラフトビールとして販売されておられましたが,なぜそうなったのか,また法律的には問題がないのでしょうか,お伺いします。 ◎町長(入江) クラフトビールについてですけれども,クラフトビールも地ビールも同意語として扱われておりまして,地ビールという呼称については,個性あふれるビールを少量生産している醸造所のビールの大まかな総称ということで認識をしておりました。親しみやすく,わかりやすい表示として,あくまで総称としてPR表記をしていたものでございます。地元の特産品であるトマト,米,ショウガを副原料として使用しておりますので発泡酒となりますけれども,町のPRにつながっているというふうに思っております。 本体の表面のラベルに発泡酒と表示をしておりますからそのクラフトビールという表示だけをもって法的に違法であるというふうには思いませんけれども,出資者の立場で,商品表記等については消費者に誤解を招くことのないよう助言をしてまいりたいと考えております。今はそういう指摘がございましたから,地ビールやクラフトビールという表記はやめております。 以上です。 ◆5番(横尾) この件に関しては,ある町民の方が売られているところに行かれて,問題があるんじゃないかということで引っ込められたようであります。なぜ問題かということは,まず地ビールと言われるもの,発泡酒でありますが,これは議会には岡山に委託製造するということ,またこれが発泡酒であるということを議会の議員一人も多分知りませんでした。そういうことを議会に全く報告なしにこういうことが行われたということと,これは聞いた話ですが,今会計管理者であられる前産業課長,瀬尾課長もこのことについて知らなかったということですし,また観光協会の担当者の方もこれを聞いてびっくりして,現地に行って表示をやめたということを聞いております。観光協会,最初はホームページにこういうふうに出ておりますけども,今取り下げられております。やはり問題があるから取り下げられたのであって,それを法律的に問題ないからというのは少し私はおかしいと思うんですが,どうなんでしょうか。 ◎町長(入江) これも道の駅のリニューアルとあわせてどういったものをこれから販売していくかということを道の駅の会社のほうで議論されて,こういった地ビール,発泡酒ですけれども,そういったものが今はトレンドというか,ブームになっておりますから,そういったものも販売していこうと,しかも町内のトマトとかショウガ,そういったものをPRするためにもつくっていこうということで案を出されて進められてこられたということですけれども,私も先ほど申しましたように,クラフトビールというのが全体の総称という意味で捉えておりましたので,ビールと発泡酒という,ビールができるのか,発泡酒ができるのか,そこは私も承知はしておりませんでした。ですから,議会のほうにも,産業課も含めてですけれども,発泡酒をつくるんですとか,ビールをつくるんですとかということは説明を申し上げてないということです。 いずれにいたしましても,ビールと発泡酒は明らかに違いますから,間違った表記というのは取りやめるようにこちらからも指導しておりますし,今後も注意をするように伝えていきたいと思います。 ◆5番(横尾) 町長がご存じかどうか知りませんけど,ビールと発泡酒の違いというのは,麦芽が50%以上か以下かということと,中に入っているものが規定以外のもの,例えばここではトマトとかショウガというのが入っていたら,これは幾ら麦芽が50%以上になっても発泡酒なんです。そういうことを,私でも調べたらすぐにわかることがわからなかったということ自体が私はおかしいと思うんです。調べればすぐにわかりますよ,こんなことは。それも,税率も違うわけですし,こんな大事なことを認識せずに売り出したということは,もう少し慎重にやっていただきたい。もし,これがSNSにでも取り上げられてわっと拡散したらどうなるんですか。今多いですよ。この前も若いプロレスの女の子がかわいそうなことをしましたけど,あんなもんを拡散されたら。私は,法律的な問題もあるけど,法律的以外にこういう問題が今あるわけですから,もっと慎重にやらないと。町が委託販売させているわけでしょう,182がやったといっても町の予算でやっているわけですから。どうなんですか。 ◎町長(入江) 私も認識不足で大変申しわけなかったなと思いますけれども,そういったトマトとか米,ショウガを使ってクラフトビールをつくっていくというふうに申し上げてきましたので,それが入っているものが発泡酒となるということを私は,申しわけありませんけど,認識が,発泡酒とビールというのは,僕もできたものは知っていますけれども,そういった分類になるというのは理解しておりませんでした。初めからトマト,米,ショウガを入れて,そういったものを副原料としてつくっていくという説明はさせていただいていましたけれども,発泡酒という表現をしなかったということはおわびをしたいと思います。道の駅のほうにもしっかりとそのことは伝えていきたいと思います。 ◆5番(横尾) じゃあ,道の駅の担当者も知らなかったということなんですか。こんな大事なことを認識なしにやられるのは,それも町の予算を使ってやるわけですからもう少し慎重にやっていきたいということと,先ほど町長が言われましたが,法律的には問題ないと言われたんですよね,たしか。法律的に確かに問題ないと言われたんですけど,法律的に問題がないからいいという問題では私はないと思うんです。 前も少しエブリイさんのお菓子の件でも,神石高原町アンドならいいんですけど,神石高原町長アンドエブリイホールディングス,それは法律的に問題ないから問題ないという町長の答弁をいただきましたが,私は好ましくないか,好ましいかということを聞きたかったんです。特に,私の尊敬している京セラの会長,25歳で京セラを京都で起こされました。その人が最初に会社を起こしたときに,あの人も考え方があってやられました。自分にとって何が大切ではなく,人間として何が大切かということです。それと,ラモス瑠偉,サッカーで有名です。彼がブラジルから日本へ来たときに,ブラジルにはない言葉が日本に二つあるということを言われました。彼は,日本人以上に日本人の心を持ってられる方だと思うんですが,日本にある言葉で二つ,罰が当たる,お天道さんが見てる。だから,法律に違反しないからいいんじゃなくて,好ましいか,好ましくないとかという問題,やっていいことはやっちゃならんと思うんです。そこら辺はどうなんでしょうか。 ◎町長(入江) ご質問の中で法律的に問題ないのかというご質問がありましたから,表面には発泡酒という表記をしておりますので,法律的には違法ではないというふうにご答弁を申し上げました。もちろん,恣意的に発泡酒をビールとして販売をしようとかという,そういう悪意もございませんし,地元のトマト,米,ショウガ等を今使って町のPRに資するという事業の目的はぶれてはいないというふうに私は思っていますから,法律のことについてはそういうことでございます。 ◆5番(横尾) だから,さっきも言いましたように,好ましくか,好ましくないかという考え方ではどうでしょうか。 ◎町長(入江) それは,クラフトビールという表記については,好ましくないと,誤解を与える場合があるということで今は取りやめをさせているところです。 ◆5番(横尾) 今後も事業をいろいろやられると思います。8つの挑戦でいろいろやられていると思いますが,そこら辺を慎重にやっていただきたいと思います。そうしないと,住民の方に不信感を私は抱かれるんじゃないかというのが一番心配であります。そうすると,行政との信頼が私は失われるんじゃないかと思っていますので,そこら辺は慎重にやってもらうものはやっていただきたいと思いますが,どうでしょうか。 ◎町長(入江) もちろん,行政が直営というか,直接やる事業はもちろんですけれども,こういった第三セクター,町の事業を外郭団体へ委託する場合にも慎重にしっかりとコミットというか,関与をしていきながらやっていきたいというふうに思います。 ◆5番(横尾) ぜひともよろしくお願いをして,次の質問に参りたいと思います。 3番目の質問ですが,森林管理についてであります。 森林管理については,前回も質問をさせていただきましたが,まだまだ質問しても答弁に納得いかないところとかいろいろありましたので,再度内容を詰めて質問させていただきたいと思います。 まず1番目にですが,前回の一般質問では,町,森林組合,県で構成する地域調整会議で選定したアンケート調査対象地域に対して,所有者情報を有する町がアンケートを実施し,その回答をもとに経営計画書の作成業務を意欲と能力のある林業経営者に発注するとの答弁がありましたが,その後の進捗状況をお伺いします。 次に,森林環境譲与税が令和元年度から国より交付されておりますけども,前回の一般質問では,令和2年度分の森林環境譲与税による事業展開は示されましたが,令和元年度分の森林譲与環境税による事業展開が示されておりません。今後の活用方法は。また,林地台帳の整理にも活用が認められているようなので,こちらでの活用の考えはありませんか。 次に,3月議会での一般質問の答弁では,森林環境譲与税は市町が定める森林整備計画を推進させるための財源として国から町に交付されるものであり,森林計画の変更を伴うものではありませんとの答弁でありましたが,森林環境譲与税による事業展開が今年度できるのであるなら今後のことを考えて森林整備計画の練り直しをすべきと思うのですが,見解をお伺いします。 この後の質問は,大体3回目で質問をしようと思ったんですが,載っちゃったんで書かれたんですけど,質問します。 アンケートについてですけど,庄原市や三次市──三良坂ですけども──は,アンケートを実施した結果,市への管理要請が多過ぎて計画の見直しを強いられております。このようにならないためにも,アンケートは慎重に行い,森林組合とよくすり合わせを行い,整備計画の変更をすべきと思うのですが,どうでしょうか。 その次に,前回も質問しましたが,分収造林,これは旧町村時代から地権者と契約を結んでおりましたけども,30年ぐらい全くほっとかれた事業でありますけども,これからかなりの分収造林がありますから検討委員会が私は必要だと思うんですが,どうでしょうか。また,森林組合が行っている森林の境界作業を活用できないか。副町長が森林組合のデータを森林組合へ求めたと聞いているということはこういうことをしようという気持ちがあるんじゃないかと思いますので,そこら辺のことも伺います。どうでしょうか。 ◎町長(入江) 神石高原町の森林管理についてのご質問でございますけれども,森林環境譲与税を使ったアンケートの件です。 今年度は,森林経営管理制度により,森林所有者に対し,今後の森林管理の意向を伺う意向調査のアンケートを実施する予定でございます。現在,他市町の状況等も聞きながら,アンケート内容の調整,検討を行っているところでございます。大字単位程度の1地区での実施を検討しており,できるだけ簡潔なものとし,住民の皆様に混乱と誤解を招かないよう注意を払って実施していきたいと考えております。 それから,事業展開の進捗状況ですけれども,森林環境譲与税の活用につきましては,森林経営管理制度の推進だけでなく,森林整備及びその促進のための施策を目的とした財源にも充当が可能とされています。具体的には,地籍調査未完了地区の境界の明確化,ひろしまの森づくり事業の対象とならない森林の整備,既存補助事業で整備ができていない森林整備,林道等の維持修繕,機能強化等の実施を検討しています。広島県においては,今から新たな使途のガイドラインを作成する予定であり,各市町が行う事業実施に向け,補助要綱等の作成支援も検討されているようですから,事業実施に当たっては昨年度の基金積立分も財源として,県の支援をいただきながら連携を密にして森林整備を促進してまいりたいと考えております。 また,林地台帳につきましては,平成28年度の森林法の一部改正により,市町村が統一的な基準に基づき,森林の土地所有者や林地の境界に関する情報等を整備したもので,町では県の林地台帳システムにより運用しているところです。したがいまして,このシステムの情報整理に環境譲与税を活用することは考えておりませんけれども,意向調査の結果については何らかの方法で整理していく必要があると考えますので,他の市町の状況等も伺いながら検討したいと考えております。 次に,森林整備計画の変更が必要ではないかというご質問ですけれども,森林法第10条の5に規定をされております市町村森林整備計画ですけれども,地域の実情を踏まえた森林整備の基本的な考え方や森林施業の標準的な方法等を定めた,町が5年ごとに作成する10年間を1期とする計画と定められております。第2項において,森林整備計画に定める事項が規定されておるところです。また,第4項においては,市町村森林整備計画は都道府県知事が定める地域森林整備計画に適合したものでなければならないと定められており,森林及び林業に関し学識経験を有する者の意見聴取を行うことや国,県との協議の必要性も規定をされているところです。 したがいまして,国や県がそれぞれの森林計画に変更を必要としない森林環境譲与税の交付や実施等に伴う計画変更については,町としては不要と考えております。また,計画見直しや記載がないことで森林環境譲与税に関する事業が実施できないということもございません。 なお,本年度は,神石高原町森林整備計画の策定を行いますので,その中で県担当課の指導,助言をいただきながら対応していきたいと考えております。また,その策定の中で,森林経営管理制度に関する事項については協議をしていきたいというふうに思います。 それから,三次市の例がありましたけれども,三次市のアンケート調査の調査結果について,市に委託したいとわからないという回答がいずれも44%であったと伺っております。町としてもアンケート実施に向けては,県,森林組合と十分協議しながら,住民の皆様に誤解を招かないよう慎重に取り組んでいきたいと考えております。 分収造林事業の施業実施につきましては,国の補助事業により予算要望を行いながら,地区ごとに順次施業を行ってまいります。 境界の明確化については,地籍調査未着手の山林部分について森林組合で作業が行われております。地籍調査は,土地の境界はもとより,里道や水路との境界,土地登記簿に付されている所有権以外の登記等を確認し,分筆や合筆を行う等,境界明確化とは異なる作業を行うものです。境界の明確化で作成されたデータは,地籍調査でも境界確認の参考になりますし,地権者の負担軽減のためにも現在活用させていただいております。以前,森林組合と町が連携して境界確認を進めていくために,境界明確化のデータと地籍調査でのデータを相互に利用,活用するよう調整を行いました。現在,双方協力して有効に活用しているところでございます。 以上です。 ◆5番(横尾) 森林,かなり複雑というか,利権者がここにいなくなられて,地籍調査もそうでしょうけど,なかなか難しい状況になっておりますから,これは専門家の意見を仰ぎながらやっていかないと大変なことになると思っていますし,せっかく森林組合が出されたデータを使わないことはないと思うんです。活用できるものであれば,活用すればスムーズに時間も短くて済むし,予算も少なくて済むわけですから活用していただきたいと思うんですが,その中でアンケートのことをまず質問しましたけども,先ほど言ったように,三次,庄原のほうでは市に任せたいという方がかなり多くて大変なことになったと聞いております。アンケートは慎重にやらないとと思いますけども,もちろんこれから,先ほど言われましたように,県とか森林組合との調整をしながらになるとは思うんですが,でも今年度中にはやらないと私はいけないと思うんですけども,いつごろ具体的にやられる予定ですか。 ◎産業課長(豊田) アンケートの実施の予定についてのご質問でございます。 今,事務的にはアンケートの中身,どのようにアンケートをとらせていただければ住民の皆様に誤解とか混乱といったものを招かないようにできるのか,なおかつ森林所有者の皆様のご意向がはっきりわかるような内容になるのかというようなところの事務的な協議をさせてもらっているところでございますが,スケジュール的には,まず地域調整会議のほうで最終に事業の実施の確認をさせていただきまして,確認がとれ次第,すぐに発想ができるというようなところまで持っていきたいなとは思っておりますけれども,いずれにしましても森林組合さんとの調整というものが非常に大事になってくるのかなというふうに思っておりますから,そこら辺はしっかり森林さんのほうと調整をとりながら進めさせてもらいたいというふうに思っております。 アンケートについては約1カ月程度の期間を持ちたいというふうに個人的には思っておりますけれども,それの後にアンケートの回収をさせていただきたいというふうに思っていますが,他の市町なんかでもかなりアンケートの回収が手間取るといいますか,返ってこないというようなこともあるようでございますから,少しでも早く発送させていただいて,早目にアンケートの回収をさせていただきたいというふうに思っております。その後にアンケートの回収の取りまとめをさせていただいて,年内中には現地の確認でありますとか,計画書の作成でありますとか,そういった事務をしていきたいというふうに考えております。 ◆5番(横尾) 住民の方のアンケートは,私はそんなに手間取らないと思うんです,神石高原町に住まわれている方は。私は,こっちに土地をお持ちや森林を所有しながら町外に住まわれている方のアンケート回収がかなり難しいですし,その方々が今後自分が所有している森林をどうするのかということが一番重要になってくるんだと思います。だから,そこら辺のことを重点に置きながら,誤解を招かないようにしっかり内容を検討して私はアンケートをしていただきたいと思うんですが,どうでしょうか。 ◎産業課長(豊田) 先ほども申し上げましたが,回答の中にはかなりわからないという回答が多いというふうにもお伺いをしております。町内の方であれば,簡単に,町へお願いしたいというような回答が多分多く返ってくるんだろうという想像が容易につくんですが,町外の方につきましてはわからないという回答もかなりあるのかなというふうに思っていますので,どうせアンケートをとるんですから少しでも意向がはっきりとわかるような形でとりたいというふうに思っていますし,そこら辺のお知恵は森林組合さんのほうとも十分協議をしながら進めさせてもらいたいというふうに思っております。 ◆5番(横尾) ぜひとも慎重に,また的確なアンケートをとって,今年度中にある程度の方向性を出していただきたいと思います。 続きまして,先ほど森林環境譲与税の活用について質問させていただきましたが,森林環境譲与税は林地台帳システムには使わないんですか,運用しないと言われたと思うんですけども,この林地台帳というものにはどういう情報が書かれているんでしょうか。 ◎産業課長(豊田) 林地台帳についてのご質問でございます。 林地台帳につきましては,平成28年5月の森林法の改正によりまして新たに定められたものでございます。森林法の第191条の4第1項におきまして,市町村は,その所掌事務を的確に行うため,一筆の森林の土地ごとに次に掲げる事項を記載した林地台帳を作成するものとするということが定められまして,各市町村に統一的な基準に基づいた林地台帳を整備するように定められたものでございます。 林地台帳に記載の事項につきましては,同法の第1号から第4号まで定められておりますけれども,1号から3号におきましてはその森林の土地の所有者の氏名,名称及び住所,2号におきましてその土地の所在,地番,地目及び面積,第3号におきまして土地の境界に関する測量の実施状況,要は地籍が済んでいるとかないとか,そういったことでございますが,あわせて第4号におきましてその他農林水産省令で定める事項ということで,森林経営計画の認定状況でありますとか,保安林の状況,そういったものを記載するように定められておりますので,1号から4号までに定められた事項について林地台帳のほうへ記載をしているということでございます。 ◆5番(横尾) 私もホームページで出しましたからそれは理解をしておるんですけども,ここで問題なのは県の林地台帳システムにより運用していますということですけども,県の林地台帳に今の四つの項目が書いてありますか。 ◎産業課長(豊田) 県の林地台帳というよりも,県が県内統一の,全ての市町村に県のほうの,森林簿のデータとかがかなり入っていますから,県のほうで県内全域の市町村のそれぞれの林地台帳システムをつくられてそれぞれの市町村に配られておるということで,県のほうからお預かりしているシステムで町の林地台帳システムを運用しているということでございます。 ◆5番(横尾) 何が一番ここで私が問題にしているかというと,これは県がそれを出しているんでしょうけど,県がやっていることは大体林地簿というものです。都道府県がやっているのは基本単位が林小班ですか,それと主な記載内容が森林資源情報,施業履歴などですけども,町が行っているのは地番,基本単位が,主な記載内容は森林の土地の所有者,林地の境界情報の,先ほど言われたものが主なんですが,今なぜ林地台帳をこの譲与税でやればいいのかといいますと,特に記載内容が私は一番問題だと思っております。いまだに明治時代の所有者の名前が載っておったりとか,明治とか昭和初期とか,例えば私のおじいさん,進といいますけども,そのままの名前がまだ林地台帳に載っておったりするわけですから,今そういうことを,所有者の名前をしっかり今のうちに変更して,今現在所有されている方の名前に変えていかないといけないんじゃないかということです。かなり古い方,亡くなった方の多分名前もあるはずです,林地台帳には。幾ら県が出しているといっても,県はわかりません。町は,租税とか税金の関係とか,いろんなことを全部町が情報を持っておるわけですから,町がこの内容をしっかり譲与税も活用できるのがあればやるべきだし,今やるお金もあるわけですからやる時期じゃないかということを私は質問しているんですが,どうでしょうか。 ◎産業課長(豊田) 現在の所有者の名前にということでございます。 林地台帳につきましては,基本的には登記情報で,登記の名前で記載をされております。これにつきましては,データのほうを県のほうで取りまとめをしていただいて,毎回県のほうからデータをいただいて更新していくというような感じで今進めておりますけれども,森林の所有者につきましては,新たに森林の所有者になられた方というのは町のほうへ届け出をしていただく必要がございます。現に現在も,ご両親といいますか,所有者が亡くなったときには届け出を出していただいております。そういった新たに森林の所有者になられた方の届け出を受けた場合には,すぐにうちのほうで林地台帳のほうの修正をさせていただいておりますので,届け出が出ている分につきましては正しい所有者になっているというふうに認識しております。 ◆5番(横尾) そりゃあ届け出が出れば変更はできます,私でもやれますから。だから,届け出が出ない人も中にはいるんじゃないかということを言っているわけですから,それを町で譲与税なんかを活用して,今特に令和元年度は全然使われてないわけですから,そういうのを活用して変更されていない方の名称等を変更すべきじゃないんですか。 ◎産業課長(豊田) 基本的にお亡くなりになったときに,森林の所有の届け出を出していただくようにお願いをしていると思っております。基本的に随時お受け付けをしておりますので,その都度修正はさせてもらっております。今のところ,環境譲与税をもって所有者の確認でありますとか,修正については今は考えておりません。 ◆5番(横尾) 所有者の名前が,亡くなられた方も入っているのはどのくらいあるか,私にもわかりませんし,そういう情報を今のところ見せてもらってないんですけれども,それを出してもらえればみやすいんでしょうけど,一番情報を持っている町が早目にやっておかないと,例えばアンケートをとるとか,今後いろんな固定資産税を回収するとか,いろんな問題にも関係してくるんじゃないかと私は思っているんで,そこら辺のことは早目にやっていかないといけないんじゃないかと思うので,こういう提案をさせていただいております。やる気がないと言われるので,ほっとかれるところはいつまでもほっとかれて,誰が持って,誰がどうなっとるんかちんぷんかんぷんなところも幾らかはあると思うんです。だから,そこら辺のことをきっちり変えていかないといけないんじゃないかと思うので。やらないと言われるならやらないんでしょうけど,私としてはぜひともやっていただきたいんですけど。 ◎産業課長(豊田) 議員おっしゃるとおり,できるだけ正確な情報の林地台帳であるべきだろうというふうに私も思いますので,できるだけそこら辺は配慮しながら林地台帳の整備を行っていきたいというふうに思いますが,当面,森林環境譲与税につきましてはできるだけ森林施業のほうに重点的に使用したいなというふうに思っておりますので,そちらのほうをまず重点的に実施をしていきたいというふうに思っております。 ◆5番(横尾) 林地台帳をしっかりやるって,譲与税を使わなくてできるんであればそれにこしたことはありませんから施業のほうにやられるのもそれは構いませんが,今森林はコロナの影響で材木の値段がかなり下がっております。今多分切って出すと反対に赤字が出るんじゃないかと思うので,どの所有者も出すことを嫌われるんじゃないかと思っています。今施業をやられてと言われましたが,具体的にどういう施業をやられようとされているんですか,切って出せないわけですから。 ◎産業課長(豊田) 今予定をしておりますのは,先ほど町長が申しましたように,境界の明確化というようなものをまず森林さんのほうが計画をされておりますけれども,基本的にはひろしまの森づくり事業なんかも今実施をしておりますが,それの要件に合わない,対象にならない森林っていうところもかなりありまして,それについてはお断りをずっとさせてもらっておったんですけど,森林環境譲与税,既存の補助事業で該当できないところはその譲与税を使って施業していくというようなものもありますので,まずはそういった森林施業をしていただきたいけど,お断りをしているような森林の施業をさせていただきたいというふうに思っておりますし,林道の維持があればそちらにも充当していきたいと思っております。 あと,里山林の整備,こちらのほうも今,安田のほうで整備をさせていただいていますけれども,あちらの要望もかなり多くなってきておりますので,まずはひろしまの森づくりのほうでしっかり対応していきまして,対応できない部分についてはこちらで対応できないかということで県のほうと協議をしておりますので,そういったところを重点に整備をさせてもらいたいというふうに思っております。 ◆5番(横尾) 私は,具体的にどんな施業をされるんかを聞いたつもりなんですが,やりたい,やりたいって何をやられるのかわかりませんけど,木材を出せないときに一番やるべきは作業道をつけるんです。どうせ作業道は要るわけですから,まず今やるべきことは,多分森林所有者の方もそういう気持ちの方がかなり多いと思います。まず,作業道を今のうちにつけて,その作業道はいずれ使うわけですから,5年,10年先には使う場合が多いわけですから,それをまず今私は具体的にやるべきだと思うんですが,そういうことは考えないでしょうか。 ◎副町長(森重) 今,事業の内容でございますが,森林環境譲与税で可能な事業はどういうふうに当たるかということで,森林組合とも調整をして,森林組合からこういったことができないかということを提案いただいています。提案いただいたものを今広島県と調整して回答待ちでございますが,恐らくは可能となると思いますので,今の林道の開設でありますとか整備,それから里山林についてはやすらぎ苑付近ですが,陰樹を伐採されて山をきれいに整備されているというところで,そういった事業もひろしまの森づくり事業,広島県民税のほうとは地域を分けながらそういったものをどんどん推進できればと思っておりますので,そこの調整を今しておりますので,その回答が来ましたら早速そういった事業にも入っていきたいというふうに考えております。 ◆5番(横尾) 譲与税はもう2年間出ているわけです,かなりの金額が。4千万円幾らか,忘れましたけど,元年度の分は全く使ってないんです。2年度をこれから使おうとされていますけど,それも今のところ具体性がどうもないみたいですから。森林組合に聞いたところ,作業道が今一番いいんじゃないかと,木が安いからということを聞いていますので,そういって今から森林組合にこれから聞くんじゃなくて,もう聞いてどういうふうに検討するかという時期に私は入っているべきだと思うんです。今から聞くというのは遅過ぎると思うので,もちろん聞いてもらってやってもらわないといけないんですけども,早くやってあげてください。作業道をつけておけば,大きくなった木が出せるわけですから。絶対に作業道は要るんですよ,木を出すために今は重機ですから,ほとんどが。昔みたいに手でやってるようなことは,馬で引っ張り出すということはまずないんで,そこら辺をよろしくお願いしたいと思います。 続きまして,分収育林についてですけども,旧町村でどのくらいあるのですか,分収育林というのは。また,具体的な施業実績はどうなっているんでしょうか。前回も質問しましたが,どうでしょうか。 ◎産業課長(豊田) 分収育林のご質問でございます。 分収育林契約につきましては,旧町村,合併前のときに契約をしておりますけれども,油木のほうで契約本数が55件,神石のほうが契約本数が6件,豊松のほうが契約件数が29件,それから三和につきましては契約本数が27件ということでございます。契約期間は旧町村で違いますが,大体期間が40年ないし50年ということでございます。面積については約300ヘクタール程度と,若干切っていたかもしれません。それぐらいということでございます。 ◆5番(横尾) これだけの数の分収造林が神石高原町にはあるということで,これを今から施業するということは大変な作業であります。今,聞いたところによると,30年ぐらいほっといたというか,契約しておいてもそのままになっていたので,木が大きくなったり,間伐も行われていないから大きくなってないし,つるというか,あれも巻いてしまって,出してもお金になるかどうかわからないような状態の山がかなりあると私は聞いていますけども,前産業課長は,国の補助金をもらって今から,今年度は50ヘクタール,50町歩やられるということをたしか答弁いただいたと思うんですが,だからこそ検討委員会を設けて,確かに所有者の方には大変申しわけないですけど,出してもお金にならないような山を今からつついてもどうなのかと思うわけです。もちろん,作業道はつけてあげないといけないでしょうけど,本当にお金にならない山になっているところがあるみたいなんで,そこら辺にまでお金をつけてどうなのか。それよりも,前回の答弁では入谷地区の50ヘクタールと言われましたけども,とにかく検討委員会を設けて優先順位を決めるとか,お金をかけるんであればそういうふうな方向に持っていかないと,何でもかんでも入谷地区を全部やればいいような問題では私はないと思うんです。そこら辺はどうなんですか。 ◎産業課長(豊田) まず,補助事業を活用させていただいていますので,その要件であります森林経営計画というものの作成が必要になってまいります。森林経営計画につきましては,規定の要件といいますか,認定要件がございますので,ある程度の面積というものも必要になってくるわけでございますが,今現在油木甲の,入谷地区を含めて森林経営計画の認定をしておるところでございますから,当面,来年ですか,油木甲,入谷地区も含めた森林経営計画の区域内の枝打ちなり,間伐なりというような施業をさせていただきたいというふうに思っております。 ◆5番(横尾) ぜひともそれを,森林経営計画ですか,私としては森林整備計画と余り変わらないような気がするんですが,そこら辺のことをやっていただきたいと思います。特に検討委員会,これは設けていただきたい。プロを入れていただきたい。森林組合とか森林にかかわっている業者の方は町内にたくさんおられますから,そういうプロを入れられて,県の職員もそうでしょうけど,専門家も入れられて,どうすれば本当に町民のためになるのか,所有者のためになるのかということを考えながら計画を入れていただきたいんですが,検討委員会は考えられないでしょうか。 ◎副町長(森重) 検討する合議体のようなものですが,林業振興協議会という組織がございます。これは町長が会長で,それぞれ森林組合もそうですし,国,県も入っていただく会議があります。森林環境譲与税の件もありますが,こういった今後の将来の見通し,また現状を把握した上での施業計画等々は,言われるように専門家が入っての検討,計画が必要でありますので,その辺をまた森林組合とどういったことで進めればいいというようなことも意見を聞きながら進めてまいりたいと思います。 ◆5番(横尾) もう時間もなくなったんでそろそろ終わるんですけど,本年度は神石高原町森林整備計画の策定を行うという先ほど答弁がありました。それを含めてもう一度森林整備計画を練り直していただいて,分収造林とかを含めて,ひろしまの森づくりもそうでしょうし,譲与税もそうでしょうし,いろんなやり方があると思うので,しっかり計画を立ててやっていただきたいと思います。そこを強く要望して,私の質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で横尾議員の一般質問を終了します。 ○議長(松本) ここで休憩とします。 再開は14時25分とします。(午後2時11分) ○議長(松本) 再開します。(午後2時25分) ◆8番(小川清) 今日最後の一般質問となりました。 まず最初に,今回のコロナウイルス感染対策によりまして,町内の医療関係者また福祉関係者,そしてそれにまつわる,かかわる皆さん方に,また町長をはじめ職員の皆さん方には,通常業務の中,感染対策についていろいろご尽力いただいておりますことをまずもって敬意を表するところでございます。一日も早く,平常の生活には戻りませんが,対策をした生活の中で安全・安心な暮らしができることを皆さんとともに願っております。 それでは,質問をさせていただきます。 大きいところでは2点について質問させていただきます。 道の駅182ステーションのリニューアルが完了しまして,グランドオープンいたしました。今期の経営状況,それから課題と対策というところで質問をさせていただきます。もう一点は,神石高原地域創造チャレンジ基金でございますが,まずは道の駅182ステーションリニューアル後の状況等についてお伺いをいたします。 ◎町長(入江) 小川議員のご質問にお答えをいたします。 道の駅さんわ182ステーションのリニューアル後の状況ということですけれども,令和元年度の決算の状況ですが,支店も含めた全体売り上げは5億2,277万9千円で,前年度比106.7%の増,金額にして3,265万5千円の増でございました。また,来客数でも,自然食レストラン高原の風を含めて47万3,752人です。前年比3,578人の増となりました。リニューアル工事に伴う売上減及び来客数の減にもかかわらず,前年実績を確保することができました。しかしながら,リニューアル後の職員確保のため,早目に職員,社員を採用したことによる人件費の増加,仮店舗での営業縮小,売店の休業,百彩館の売り上げの減少等により,最終損益が1,220万6千円の赤字決算となったところです。 課題と対策ですけれども,産直市場におきましては地元野菜や産品をいかに確保するか,また集客のための対策にもなりますし,ローソンにおきましては利益体質への体制強化,百彩館におきましては売上減による対策になろうかというふうに思いますけれども,それぞれの対応策については会社のほうで現在議論をされていますし,取り組んでいくというふうに伺っておりますので,その対応に期待したいと思いますし,町もしっかりとかかわっていきたいと考えております。 以上です。 ◆8番(小川清) リニューアル後も今のところは売り上げが伸びておるということで,先般道の駅の決算の報告書をいただきました。報告,決算とあわせて,来年,もう今年が始まっていますが,今期の予算また計画についてもいただいておるところです。言われたように,今売り上げが5億2,277万9千円ばかりということで,対比106.7,3,265万円の増ということですが,最終損益が1,220万円という大きく赤字を出しております。先ほども申し述べられましたように,原因は人件費の増,またリニューアルに伴う仮店舗での営業縮小,また令和元年度は百彩館を取り込んだということでこちらのほうの売り上げの減少と,大きく分けるとその3点にあるというふうに書いてあります。 それで,おとついですか,有限会社さんわ182ステーションの体制,会社組織という組織図をいただきました。それによると,社長,その下へプロジェクトマネジャー,取締役ということであって,それと横並びで相談役と労務管理・経理ということでございます。プロジェクトマネジャーの下に今リニューアルオープンした産直市場の店長,ここへ正職が4人,パートが7人で,隣へ横並びローソンの店長ということで,正職が3人,パートが6人で,一番真ん中へ総括部長ということで,これに何人って書いてないんで1人誰かが兼ねられているんかなと思います。その隣へ百彩館の店長ということで,正職員が2人,パートが4人で,その隣へ新しくオープンしたフードコート店長ということで,正職3人,パートが5人ということで,社長を入れずにプロジェクトマネジャー,そして相談役1人ずつだと思うんですが,それと正職が14人でパートが22人,合わせて36人の方が今年は勤めておられるという,この図面によると,だと思うんです。 報告書の中に,次年度での赤字対策ということで,第1に人件費の削減が上げられています。報告書によると,令和元年の決算は,いただいた資料を計算してみると人件費が8,552万6,665円で,今期令和2年度が1億331万3,252円ということで,計画には人件費の削減とあるんですが,いただいた損益計算書等を見ると1,778万円も増えるようなことになっているんです。対策をするということですが,逆行しているんじゃないかなと思うんです。いかがでしょうか。 ◎町長(入江) 決算書の来期の計画ですよね。人件費が1億3千万円も行きますか。数字的にどうかなと思うんですけれども,もちろんこの決算のときはリニューアル前に職員を採用していますから,去年までの決算については人件費が,その部分が全部上がっているわけではありません,1年分。来年度の計画につきましては,これでいくと1億円ぐらい……。 そうですね,1億円ぐらいですよね。 ええ,そうです,一般管理費を見ると。昇給ももちろんしますから,そういったところで。ただ,雑給のところも増えていますけれども,これから計画としてそこら辺の,パートさんのところを調整したりするというふうにお聞きをしております。 ◆8番(小川清) ですから,今年はオープン前に人を入れたということで去年より何人増えておるんですか。それから,今の,あっこの,社長のすぐ下にいらっしゃるプロジェクトマネジャー,こちらも増えとるんかなと思ったりするんですが。令和元年より2年のほうは何人増えとるんですか。 ○議長(松本) 暫時休憩します。(午後2時36分) ○議長(松本) 再開します。(午後2時38分)
    産業課長(豊田) 大変申しわけありません。人事のことですから余り詳細には確認をしていなかったんですけれども,人数的には4人増えているようにお伺いをしております。ただ,職員の新規採用でありますとか,パートの方を新規採用されるっていうような配置がえ等もありますので,人数的には4ということになろうかと思います。 ◆8番(小川清) 出たり入ったりはあると思いますが,去年よりは4人多いんかなという,4名の方が増えとるということでしょう。 それで,午前中にも同僚議員からの質問の中で,ローソンは今年も売り上げが増えて1億5,111万円,仕入れが1億931万円で,単純に見れば利益があるわけですが,けさもあったように8期連続,利益体質にならないということが書いてございます。赤字のほうも,けさの答弁ではローソンの赤字が昨年は225万円と聞いておりますが,令和元年度は320万円,これは売り上げは上がっとるんですが,赤字も増えとるというようなことで,残念というか,大変だなと思います。人件費の関係が一番に影響しとるんかなと同僚議員もそこらを言われておりましたが,どんなんでしょうか。やはり人件費ですか。 ◎町長(入江) 細かく分析をすればよろしいんですけれども,基本的には人件費ということです。私もちょくちょく利用させていただきますけれども,クルーの人が4人とかおられることが多々ありますからその部分はローソンのスーパーバイザーと話を前からもしますけれども,人件費がかさんでいるというふうには言われています。ただ,交代要員とかということを非常に気にされていて,予定していた人に休まれたらかわりに出てくれる人がこういった田舎じゃあなかなかいないから採用しているんだというふうに言われていますけれども,にしても平均的な労働力としては多いのかなと私も考えております。それは,会社のほうとも今しっかり協議をしているところでございます。 ◆8番(小川清) リニューアルとともに体制も新しくなられたようでございますんで,一遍に変えるというわけにはいかないかなとも思うわけですが,ぜひとも改善できる点は改善していただいて,汗をかいていただいて回復していただきたいなと思います。 確かに,報告書にあるように,なくてはならない店になっていると,赤字は出しても消費者の皆さんは大変喜んでいるなと私も含めてそう思っているんですが,経営的には民間がやっていたらもうとっくの昔に閉店ですよね。これは第三セクターでやっているからできているんかなと思っていますが,全体で,令和2年度の予算組みというか,書いてあるのは5億9,405万円の売り上げを目標に書いてありますよね。今年より7,120万円の増ということです。同僚議員もけさ言っておられましたが,6億円を超えて6億5千万円に近くなると,どうにか赤字が回復して黒字になるのかなというような計算を起こしておられました。ローソンの決算書に,ローソン部分,売上増を目指して取り組むと計画では去年を振り返って,去年も来年度はもっと売っていこうと,今年も売上増に取り組むというふうに書いてあるんです。しかしながら,売り上げの目標値を見ると,去年より261万円減額で1億4,850万円,1億5千万円を切るような目標値となっているんですが,何か特にあるんですか。 ◎産業課長(豊田) 来年度のローソンの売り上げ1億4,850万円の根拠といいますか,下がっているものはというご質問でございますけれども,ローソン等のコンビニですけど,全国的にコロナの影響で大体1割以上売り上げが下がっているというような状況を会社のほうでも確認されておりまして,それはそのまま182のほうのローソンにもおおむね該当するというところの状況のようでございますけれど,ただいきなり10だとあれなので,頑張って売り上げを上げていって,少なし5%程度の減までは持ち直したいというご希望で予算のほうを立てているというようなご説明をお伺いしております。 ◆8番(小川清) ここへもコロナの影響があるんだということで理解をしました。少しでも売り上げを伸ばしていただいて,回復基調に戻していただきたいと思います。 先ほど同僚議員もクラフトビールのことがございました。この決算報告書を見ると,町長の肝いりのクラフトビールの活字が一言も書かれていないんです。おかしいなと私は見て思いましたが,町長はどう思いますか。 ◎町長(入江) 肝いりというふうに言われましたけれども,先ほども申し上げましたように,特産品の開発ということで,会社のほうでクラフトビールという提案をされていますから,私はクラフトビール,確かにトレンドで,販売は伸びていっていると,全国的にも,そういうお話をさせていただいたこともあるかと思いますけれども,私の肝いりというか,町の特産品を販売していくという思いでそういうふうに申し上げたところだというふうに思います。 ◆8番(小川清) 全国的には伸びているということで,うちはどうなんですか。私が買ったときには王冠を抜くタイプでしたが,今はオロナミンCみたいなふたになってちょっとずっしり形になっていますが,大変好評だというふうに聞くんですが,わかる範囲で教えていただければと。 ◎産業課長(豊田) クラフトビールの実績ということでございます。 大体3月20日ぐらいから売り出しをしているようにお伺いしていますけれども,3月が123本,内訳は米が77,トマトが34,ショウガが12ということでございます。4月につきましては,これはコロナの影響が大きいのかなというふうに思うのですが,75本ということで,米29,トマト15,ショウガ31本と。5月につきましては183本,米が64,トマトが59,ショウガが60。5月末までに合計大体381本の売り上げというふうにお伺いをしております。 ◆8番(小川清) もっともっとよく売れているんかなと思ったんですが,そうでもないんかなと思いました。 トマトとショウガと米とある。見ると,言っておられたように,神石高原町産と原料が書いてあるんですけど,よかったら米とトマトとショウガと,高原町の中も広いんで,大体どこら辺の材料を使っておられるんか教えていただければと。 ◎産業課長(豊田) 済みません,米は,産直のほうへ出荷していただいている米を使っているというふうに聞きます。トマトは多分まる豊とまとで,ショウガについては株式会社神石高原のものというふうに伺っております。 ◆8番(小川清) わかりました。 麦芽を見ると,英国というて書いているんです。高原町じゃあ難しいように言われたんですが,その取り組みも幾らかされているんですか,高原町産でするように。 ◎産業課長(豊田) 今のところ,麦芽を町内産ということの取り組みはしておりません。 ◆8番(小川清) いろいろ技術も進んでいるんでしょうが,私はそのことは詳しくわかりませんが,町内でできるものであれば町内で調達していただいて,100%神石高原町産として売っていただければ皆さんありがたいんじゃないかなというふうに思います。 それから,リニューアルに合わせて職員のユニホーム,これを新しくするというふうに聞いていますが,どんなになっているでしょうか。 ◎産業課長(豊田) ユニホームなんですけど,フードコートのところの部分だけ変更するというように伺っております。 ◆8番(小川清) 産直市場へ行ってみると,前かけは似たようなのをされておるんかなと思うんですが,せっかくしたんですからユニホームをされるんだと私は思っていたんですが,そういった取り組みはされないんですか。 ◎産業課長(豊田) 会社のことですから私がどうこう言うあれかどうかはあれですけど,収益のほうが上がってくれば統一的な,ユニホーム的なものをそろえればいいかなというふうに思っておりますので,また会社のほうにもお伝えしたいというふうに思います。 ◆8番(小川清) せっかくリニューアルしたんですから全てのあれは,入札残もないでしょうし,残ってないと思うんですけど,おそろいの形でやっていただけるのがよかったのかなと思っています。 それから,エブリイの,これを見ると多分輸送費でしょう。1,020万5,651円,町の助成金収入,収入のところ,営業外収益のところの一番下です。事業外費用というところで運賃経費1,020万5,651円,これはエブリイへ集荷しているトラックの運賃が載っているのかなと思うんですが,それでいいんですか。 ◎産業課長(豊田) 町助成金収入1,020万5,650円,同額運賃経費ということで上げていますけれども,議員おっしゃるとおり,エブリイさんへの配送経費を町のほうで支援しているということで入と出ということになっております。 ◆8番(小川清) エブリイへ運送する輸送費ということで整理されているんかなと思います。 午前中に同僚議員にもありましたが,まるごと市場のときも土地代ということで町が別に出して,それで支払っていたものがありまして,それをこの運送費でというか,町が払うていかにゃいけんのかなというような気もするんですが,大体こっちのほうが高いんじゃないかなと思うんですけど,借地で払っていた部分と,その点はエブリイさんから3%戻ってくるんで,エブリイさんのほうとの話し合いはもうできないんですか。エブリイさんに幾らか出してもらうということはできないんですか。 ◎産業課長(豊田) まるごとのときに駐車料金が多分900万円ぐらいだったのかなというふうに思うんですが,そのときにまるごと市場のほうは建物があるということで維持修繕にかなりの経費をかけておりましたので,全体的には下がっているというふうに思っていますし,先ほど議員おっしゃられるように,3%については返ってくるというようなことで,現状では今のまま続けたいというふうに思っております。 ◆8番(小川清) 質問を変えますが,テレビや新聞でもしたかなと思うんですけど,またこの報告書にもありますが,第二弾,今度は第三弾を行われるんかなと思うんです。店舗だけでの営業ではなくてネットで何か箱詰めにされたものを,コロナ対策事業というか,やられていくと思うんですが,こちらのほうはいかがなんですか。また,第3をやられるようにも書いてありますが,問題はないんですか。いろいろ何か大変なこともあるというふうに聞くんですが,いかがでしょうか。 ◎産業課長(豊田) ネット販売につきましては,コロナ売上減少対策ということで,4月,5月に緊急対策ということで182ステーションの箱詰めのセットの販売を初めてさせてもらいました。4月,5月で135個を発送しております。現在もインターネット販売ということで続けておられるようでございますけれども,問題といいますと,品物が,野菜等々がなかなかそろわないというような状況があったようでございますので,これからの季節についてはおおむねいけるのかなというふうに思っていますし,この6月補正でお願いをしております県の事業で新たに違うサイトでも販売をするということになっておりますので,売り上げの貢献につながっていけばいいなというふうに考えております。 ◆8番(小川清) 好評でもあったが,端境期で売るものがなかったかなというふうに思いました。来れない人がネットで買える,電話で注文ができる,ファクスでできる。コロナの対策にもつながりますし,お客さんの拡大にもつながると思います。ぜひいいことは続けていっていただきたいと思います。当初の目的でもあります町内農家所得のさらなる向上につながるように努めていただきたいと思います。ぜひとも赤字脱却をしていただいて,健全な会社経営ができるように努めていただきたいというふうに思います。町長,最後にいかがでしょうか。 ◎町長(入江) ありがとうございます。道の駅は,リニューアルをさせていただいて売り上げも上がっていますから,コロナの状況もありますけれども,今後さらに商品をしっかりとそろえて販売を進めていって,もちろん売れた分は生産者に還元されるということがありますから農業の活性化にもつながるというふうに思っていますので,しっかりと会社のほうといろいろ話をしながら,売上増,利益を出していくように努めてまいりたいと考えております。 ◆8番(小川清) ぜひとも努めていただきたいと思います。 では,次に移らさせていただきます。 神石高原地域創造チャレンジ基金についてお伺いをいたします。 ビジネスチャレンジへの資金的支援,そして伴走型支援,新規企業等育成支援や人材育成の状況をお伺いいたします。2番目として,今年度の支援状況をあわせてお聞かせください。それに伴って3番目,課題と対応策についてもお伺いいたします。 ◎町長(入江) 神石高原地域創造チャレンジ基金のご質問ですけれども,神石高原地域創造チャレンジ基金は,産業の振興と地域のにぎわいを創出する事業体の運営を支援する目的で設立したもので,今までに8件,総額6,240万円を支援決定しているところです。この5月末には,最初の支援先から出資金の一部返還というか,出資を引くお金が返ってきます。資金の循環がいよいよ始まってきたんだなというふうに思っています。 なお,既に支援を行っている事業体へは経営支援も始まっておりますし,新規に創業を検討している方には募集を行う際に創業で必要なノウハウの説明会を行っております。チャレンジ基金の考え方が確実に浸透してきているというふうに感じておるところです。 今後の支援状況ですけれども,先般6月2日に評議員会が開催されまして,令和2年度の事業計画が承認されました。コロナの状況下で,本年度は新規募集を縮小すればという意見があったようですが,今この状況下でコロナの影響を受けて新しい取り組みに踏み出そうとしている方々もおられます。こんな状況だからこそ8月と12月の年2回の募集を行う必要があるという意見があったというふうにお聞きをしております。本年度も例年同様の事業が展開されるものというふうに思います。また,既に支援決定済みの事業体への状況把握や経営支援も引き続き行うとお聞きをしております。 課題といたしましては,財政基盤──運営費ですけれども──の確立だと。財団は,企業や各種団体に財政支援を要請しておりますけれども,なかなか運営費を完全に賄えるだけの成果がまだ上がっていない状況です。ただ,今年度は幾らか寄附が集まっているというふうにお聞きをしているところです。事務局体制も,地元雇用を今後していくことで事務的な経費の圧縮に努めているということです。引き続き,財政基盤の確立のため,財団の役員等への積極的な取り組みをお願いしてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆8番(小川清) チャレンジ基金が始まって今年で4年目に入るんかなというふうに思います。その中で,今全体ではまだ支援ができていないのを含めて8件であります。それで,今のところ5件が3,040万円で,そのうち実行額が2,300万円でよろしかったですか。違うかな。地域にしっかりと貢献できるような資金的支援と伴走型支援をしっかり行って,目的を達成していただきたいと思います。 先ほどあったように,第1回の支援先に200万円だと思うんですが,今年から償還が始まったというようにお聞きをしました。この方が完全に全部償還されるというのは計画的には何年ですか。 ◎政策企画課長(岡崎) 第1回目の支援を決定させていただきました企業さんが今回初めて第1回目の出資を引いたということでありまして,50万円出資を引かせていただきました。ですので,順調にいくと,あと4年後に全体の出資を引くということになります。 ◆8番(小川清) それで,今支援が決定しているけど,まだしてないところもあるんです。含めると,償還計画はあると思うんです。償還計画は今のところでいうと最終がいつになるんですか。 ◎政策企画課長(岡崎) 償還というか,出資を引く計画でありますけれども,2019年の2回目にですから,令和2年1月に募集があって,3月に決定をし,令和2年4月に資金実行をしておるところが一番最後になりますので,それをすると今年から10年になりますから,順調にいけば令和12年に出資を全部引くということになります。 ◆8番(小川清) 10年計画ですよね,長いので。チャレンジ基金のほうから町への償還が以前聞いたところによると来年から始まるんですか。その町への償還は計画どおりにできる予定でしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 財団の財務内容を先日説明させていただきましたけれども,今外部から資金の調達がなかなかできていない状況にあります。ふるさと納税であったり,それから一般の寄附を集める計画を当初しておりまして,それを,町外の企業さんを回って寄附をいただくということを計画しておりましたけれども,なかなかその寄附が集まっておりませんので,当初計画がずれ込むというふうに思っております。 ◆8番(小川清) 一番は,当初したのを引いていく,計画どおりに返していただくのをまた町へ戻して,新たにまたするという循環,これが循環だと思うんです。外部からいただいたものを回すというても循環にはならんと思うんです。せっかく町の積んだ基金をうまいこと焦げつかないように循環していくことが一番経営的にはやっていけるんかなと思いますし,運営経費もこの内部,近場の人にして旅費ですか,交通費等を抑えていこうということでございますんで,その分は何ぼか圧縮できてくるんかなと思います。 出資している企業が順調に経営をしていってくれることが一番で,こちらもこちらで伴走型で支援をしていくということですよね。一部,私も見に行きましたけど,5月の終わりに行ったらまだ工事をしていなかったですが,最近行ったら工事がしてあったんで,やり始めたんだなと思いました。これがうまくいけば循環型で回ってくるんでしょうが,今の国際情勢とか,コロナの感染の関係,これはもう山あり谷ありで微妙なところだと思います。これは町長の8つの中の一つですが,町長,コロナを受けてどう思われますか。 ◎町長(入江) 先ほどもありましたように,就任して2年後に30年の豪雨災害があって,今回はコロナということで,当初考えていたように進んでいないのは事実でございますけれども,今言われた工事をやっている豊松の件だと思うんですけれども,確かにコロナの影響がありましたし,日韓の影響とかを受けてここまで延びてきたという状況があります。ただ,通常は,もともとはインバウンドがメーンで事業を行うということですけれども,観光自体も国内向けに方向が変わっているということもありますから,そういうふうに国内を対象に当面は進めていくというふうに私は聞いていますから,そういった取り組みをこれからもしっかりやっていただきたいと期待をしているところです。 ◆8番(小川清) 私が思うのは,国内の旅行業者を含めて,広島でも大きいところがコロナの影響で会社を畳んだというようなところもあります。こういったトラベル関係の会社で何かやった後,説明を受けたと思うんですが,そういったところで支援をしながら伴走型をやっておられると思うんですけど,大丈夫なんですか。心配なんですが。 ◎政策企画課長(岡崎) 非常に心配はしております。でありますので,町長が先ほど答弁をしましたけれども,今もともとは海外から町内にいうてみれば人を呼んできて,町内を回ってもらって帰っていただくというような構想で計画をしておりましたが,コロナの状況で海外から人を受け入れるということがなかなかできないということで,国内の旅行業も持ち合わせておりますから当面国内をターゲットにして,本日広島県も,北海道,それから東京は例外ですけれども,それ以外の地域からの国内移動については緩和をするというふうな発表になっておりますので,そういった追い風にはなりませんけれども,徐々にそういった国内の移動が始まってくると思っておりますので,チャレンジ基金の事務方からも国内にシフトするようにということで今国内向けの商品の開発をしておるところというふうに聞いております。 ◆8番(小川清) 大変なことだなとお聞きをしました。ぜひ,町長の肝いりですから,チャレンジ基金が地域の活性化,そしてにぎわいの創出につながって,チャレンジ事業者が成功して,資金のうまいこと循環が行われることを願いまして質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で小川清治議員の一般質問を終了します。 お諮りします。 議事の中途ですが,以上で本日の会議を閉じ,延会としたいと思いますが,これにご異議ありませんか。            (「異議なし」の声あり) ○議長(松本) ご異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会といたします。 あす6月17日午前10時までに本議場にご参集ください。            午後3時17分 延会...